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ベネッセとサイバーエージェント、AIクリエイティブセンター設立

 ベネッセホールディングスとサイバーエージェントは2024年12月11日、生成AIを活用した制作・マーケティング領域の業務改革を目指し、「AIクリエイティブセンター」を設立することを発表した。沖縄に新たな拠点を設置し、効率的なクリエイティブ制作を行う予定だ。

事例 その他
Benesse専用のAIをサイバーエージェントにて開発 データベース化してノウハウを蓄積
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  • サイバーエージェント「極予測 AI」
  • 沖縄AIクリエイティブセンター
  • 沖縄AIクリエイティブセンター

 ベネッセホールディングスとサイバーエージェントは2024年12月11日、生成AIを活用した制作・マーケティング領域の業務改革を目指し、「AIクリエイティブセンター」を設立することを発表した。沖縄に新たな拠点を設置し、効率的なクリエイティブ制作を行う予定だ。

 ベネッセグループは1955年に創業し、2025年に70周年を迎える。これまで教育、介護・保育、生活といった分野で社会課題の解決に取り組んできた。少子化や格差の拡大、高齢化率の上昇、テクノロジーの進化など社会の大きな変化に対応するため、教育分野では1969年に「進研ゼミ」の前身である「通信教育セミナ」を開始。2014年からは紙の教材に加え、タブレット講座を開講し、2023年にはAIを活用した「AI学習コーチ」を導入するなど、最新のテクノロジーを活用して子供たちの学びを支えてきた。

 今回の取組みでは、ベネッセの制作知見とサイバーエージェントのAI技術を組み合わせ、顧客ニーズの変化に対応したパーソナライズ化したクリエイティブ制作を実現し、顧客価値の向上を目指す。沖縄に設立されるAIクリエイティブセンターでは、制作拠点を一元化し、効率的なクリエイティブ制作を行う。

 さらに、ベネッセ専用のクリエイティブAIツールをサイバーエージェントが開発し、制作ノウハウをデータベース化して蓄積することで、制作クオリティの向上や制作期間の短縮、制作コストの削減を目指す。

 サイバーエージェントが提供する「極予測AI」は、広告効果の高いクリエイティブを制作するためのシステムで、広告に使用するコピーや画像、動画などの素材ごとにAIが効果予測を行う。生成AIを活用した商品画像生成機能では、従来の撮影で必要とされていた機材やセット、ロケーションを用意せずとも、あらゆるシチュエーションと商品画像の組み合わせを大量に自動生成することが可能となった。生成した商品画像と効果予測AIを活用し、より効果の高い商品画像の制作を実現する。

 この取組みにより、ベネッセとサイバーエージェントは、生成AIを活用した業務改革を進め、顧客ニーズに応じたパーソナライズ化したクリエイティブ制作を目指す。

《佐藤愛》

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