東京理科大学は2024年9月5日、國學院大學久我山中学高等学校および田園調布学園中等部・高等部と高大連携協定を締結した。中高生が科学的な興味や学びを深め、自身の進路や将来についての意識を高め、学生像や教育内容に対する理解を促すとしている。
東京理科大学(以下、理科大)は、1881年に東京物理学講習所として創設された。「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」との建学の精神に基づき、真に実力を付けた学生のみを卒業させるという「実力主義」の伝統を貫き、科学技術の発展を支える多くの人材を輩出している。
國學院大學久我山中学高等学校(以下、國學院久我山中高)は、1944年に岩崎学園(のちの久我山学園)創立者岩崎清一の「青少年の教育こそ日本の将来にとって最も重要なものである」という信念のもとに創立された。1952年には、建学の精神の合致する國學院大學との合併により現在に至る。
田園調布学園中等部・高等部(以下、田園調布中高)は、1926年に調布女学校として創立された。初代校長の川村理助の体験の中から気づき提唱した「捨我精進」を建学の精神としている。知・徳・体の調和した教育活動を行い、「強い心・思いやりの心・素直な心」を育み、社会に貢献できる人格の土台を作ることを目指している。
今回の高大連携協定では、相互の教育に係る交流・連携により、中学生・高校生の科学的な興味や学びを深め、自身の進路や将来についての意識を高め、これらを通じて東京理科大学が求める学生像や教育内容に対する理解の深化を促すという。
「教育についての情報交換および交流」「理科大の教員による國學院久我山中高および田園調布中高への出張講義、講演」「理科大の各種公開講座への國學院久我山中高および田園調布中高の生徒の受け入れ」「理科大の留学生と國學院久我山中高および田園調布中高の生徒の国際交流」などについて連携するとしている。