岡山大学、島根大学、香川大学、鳥取大学の医学部は2024年9月19日、臨床実習教育の協力に関する協定したと発表した。4大学がそれぞれの強みを生かし連携することで、多様な地域医療ニーズに対応できる医師の育成を目指す。
近年、医師不足は深刻化の一途を辿り、特に地域医療においてはその影響が顕著に現れている。さらにコロナ禍は医療現場に大きな負担をかけ、地域医療を支える医師の育成は、これまで以上に重要な課題となっている。
岡山大学、島根大学、香川大学、鳥取大学の4大学は、文部科学省のポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業での採択テーマ「多様な山・里・海を巡り個別最適に学ぶ『多地域共創型』医学教育拠点の構築」に基づき、9月4日に協定を締結。多様な地域医療ニーズに対応できる医師の育成に取り組む。
4大学が連携することで、学生は自身の在籍大学以外の大学とその関連病院で実習を行う機会を得られるほか、実習を通して都市部の病院から離島医療まで、多様な医療現場を経験することで、それぞれの地域特性に応じた医療を学ぶことができるという。4大学は、こうした経験が、地域医療の現状と課題の深い理解と、地域ごとの医師不足や医療格差の解消にも繋がるものと期待を寄せている。
なお、岡山大学、島根大学、香川大学、鳥取大学が2022年6月に採択された文部科学省のポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業「多様な山・里・海を巡り個別最適に学ぶ『多地域共創型』医学教育拠点の構築」(通称:山里海医学共育プロジェクト)事業については、専用Webサイトを開設し、事業の取組みや成果を随時発信している。