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横浜市立小中9校、学校図書館で電子書籍を試行導入

 横浜市デジタル統括本部は2024年7月12日、横浜市教育委員会とポプラ社の連携協定を通じ、学級数31以上の過大規模校となる市立小中学校9校で7月より電子書籍の試行導入を開始すると発表した。対象校では4,300冊の本が読み放題となる「Yomokka!(よもっか!)」を利用する。

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横浜市立校で電子書籍の試行導入
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  • 横浜市教育委員会とポプラ社、連携協定を締結
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 横浜市デジタル統括本部は2024年7月12日、横浜市教育委員会とポプラ社の連携協定を通じ、学級数31以上の過大規模校となる市立小中学校9校で7月より電子書籍の試行導入を開始すると発表した。対象校では4,300冊の本が読み放題となる「Yomokka!(よもっか!)」を利用する。

 読み放題サービス「Yomokka!」は、ポプラ社が小・中学校向けの本と学びのプラットフォーム「MottoSokka!(もっとそっか!)」を通じて提供する読み放題型電子図書館。同サービスの試行導入は、読書機会の確保に困難さがある横浜市立の過大規模校(学級数31以上)等の課題解決を目指したもので、7月より、市場小学校、市場小学校けやき分校、子安小学校、箕輪小学校、師岡小学校、戸塚小学校、東戸塚小学校、緑園義務教育学校、日吉台中学校の9校で導入される。

 対象校では1人1台端末から38社の4,300冊の本が読み放題となるという。利用者は児童生徒や教職員など約1万人にのぼる。

 子供たちの読書機会の充実に向けた、横浜市教育委員会とポプラ社の連携協定は7月3日に締結。同日、両者は、対象校の児童生徒・教職員に対する電子書籍サービスのアカウント発行と無償利用、活用に係るフィードバックと成果や課題の共有・改善、電子書籍サービスの活用に必要な対象校の教職員への研修を実施することで合意している。

 電子書籍は「学校図書館の蔵書が増える」「同じ本を何人でも同時に読める」といったメリットに加え、一部の本には内容を音声で聴くことができる読み上げ機能もあり、多様な子供たちの読書機会の確保(読書バリアフリー)にも期待が寄せられる。

《川端珠紀》

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