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横浜市の教員採用、応募総数2,899人…12年ぶり増

 横浜市教育委員会は2025年6月11日、2025年度実施の横浜市公立学校教員採用候補者選考試験の実施状況を発表した。応募者数は、2026年度採用予定2,464人、大学3年生チャレンジ推薦特別選考133人、春チャレンジ選考302人の計2,899人で、12年ぶりに増加した。

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2025年度実施 横浜市公立学校教員採用候補者選考試験 応募状況
  • 2025年度実施 横浜市公立学校教員採用候補者選考試験 応募状況
  • 春チャレンジ選考試験 第二次試験選考基準

 横浜市教育委員会は2025年6月11日、2025年度実施の横浜市公立学校教員採用候補者選考試験の実施状況を発表した。応募者数は、2026年度採用予定2,464人、大学3年生チャレンジ推薦特別選考133人、春チャレンジ選考302人の計2,899人で、12年ぶりに応募者が増加した。

 2025年度実施の横浜市公立学校教員採用候補者選考試験(春チャレンジ選考を除く)は4月9日から5月12日まで応募を受け付けた。応募者総数は2,899人で、2013年度以来12年ぶりに増加に転じた。このうち、2026年度採用予定への応募者は前年度より159人少ない2,464人で、応募倍率は前年度比0.7ポイント減の2.4倍となった。

 受験区分別の応募者数は小学校974人(前年度比131人減)、中学校・高等学校1,100人(前年度比19人減)、特別支援学校120人(前年度比31人減)、養護教諭244人(前年度比15人増)、高等学校26人(前年度比7人増)。養護教諭と高等学校以外の受験区分で、前年度の応募者数を下回った。応募倍率は、小学校1.5倍、中学校・高等学校3.4倍、特別支援学校2.4倍、養護教諭12.2倍など。

 一方、2027年度採用予定の大学3年生チャレンジ推薦特別選考には、前年度より51人多い133人が応募した。受験区分別の応募者数は、小学校115人、中学校・高等学校の家庭3人、特別支援学校15人。中学校・高等学校の技術への応募はなかった。小学校の応募者数は、前年度から42人増えた。

 また、横浜市では2025年度より、民間企業をはじめ公務員試験でも幅広く導入されている適性検査「SPI3」を第一次試験とする小学校対象の「春チャレンジ選考試験」を初めて実施。約50人の募集数に対し、302人が応募、245人が受験し、6月11日に最終合格者71人を発表した。最終倍率は3.5倍だった。

 公表された春チャレンジ選考試験の第二次試験選考基準によると、個人面接と模擬授業の評定結果を各100点満点に換算し、個人面接55%・模擬授業45%の評定比率をかけて合計点(100点満点)を算出。受験者を高得点者から順に並べ、必要数にあたる順位の者までを合格とした。ただし、各試験の評定(A~E)で「E」が1つ以上ある者、「D」が3つ以上ある者、個人面接の評定で「D」が2つ以上ある者は不合格とし、順位付けの対象外とした。

 2026年度採用予定の横浜市公立学校教員採用候補者選考試験(春チャレンジ選考を除く)は今後、1次試験を7月6日に実施し、結果を7月下旬に発表予定。2次試験は8月上旬から9月中旬のうち指定された1日で実施し、最終合格者は10月中旬に発表予定。大学3年生チャレンジ推薦特別選考は、7月6日に第二次試験の論文試験を実施する。

《奥山直美》

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