日本女子大学附属高等学校は2024年6月18日、ニュージーランドの国立総合大学・マッセイ大学と教育協力に関する協定を締結した。調印式は在日ニュージーランド大使館にて、ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相立ち合いのもとに行われた。
マッセイ大学は、1927年に農業大学を前身として創立されたニュージーランドの国立総合大学。3つのキャンパスに、約3万人の学生が学んでいる。授業は少人数が基本で、教授や講師との距離が近いのが特徴だという。
日本女子大学附属高等学校は、文系・理系のコース制に分けることなく、豊かな教養を身に付けるべく学びの裾野を広げているという。自らの意見を発信し、多様な価値観を理解し互いを尊重する姿勢を培っている。
教育協力に関する協定では、マッセイ大学の設ける英語・成績基準を満たし、日本女子大学附属高校の推薦を得た生徒は、マッセイ大学への「協定校推薦制度」を通して同大学の学士プログラムに進学できる。
調印式には、マッセイ大学のシェリー・ターナー理事・副学長や、訪日中のニュージーランドのラクソン首相、日本女子大学附属高校の薄由美校長らが同席した。
ラクソン首相は「今回の協定締結により日本の女子高校生がニュージーランドでトップクラスの教育を提供しているマッセイ大学へ進学する道ができたことを大変嬉しく思っています。今後も両国の交流が増えていくことを心から願っています」と述べた。
同高校の薄由美校長は「マッセイ大学との協定により生徒たちの将来への選択肢が広がることを期待しています。今後もジェンダー平等や女性のエンパワメントなどに貢献できるよう努めてまいります」とコメントを寄せている。