NTT EDXと碩学舎は2024年6月6日、大学などの高等教育機関におけるデジタルコンテンツの活用・開発など、デジタル技術を利用した新しい教育方法の普及を目指し「デジタル高等教育機構(Institute For Digital Higher Education)」を設立したことを発表した。
高等教育の現場では今、教員から学生への一方向的な知識移転型の講義だけではなく、学生自身が主体的に考え課題解決に挑戦するPBL(Project Based Learning)型講義や、反転学習・反転授業といった新しいスタイルでの学びが求められているという。また、文部科学省が推進するGIGAスクール構想が開始されて4年が経過し、初等・中等教育課程でデジタル教材に親しんだ世代が高等教育機関に進学する段階に入っていることから、今後はよりデジタル教材などを活用した、新しい高等教育の講義運営手法の確立が求められていくと推察される。
そこで今回、NTT EDXと碩学舎は、デジタル教育の調査・理解促進、コンテンツの活用・普及、さらにはコンテンツの開発・提供など、デジタル教育に関わるさまざまな活動を行うことを目的に「デジタル高等教育機構(IDE)」を設立。
デジタル教育の基盤整備や、特性を生かしたノウハウの蓄積、その共有や情報発信を通じて、高等教育機関の教育・学修環境の向上に貢献していくという。2024年当初の強化実施内容としては、デジタル教科書の活用研修や、デジタルコンテンツプログラム開発、著作権保護のための教育コンテンツの制作などを予定している。