国立科学博物館をはじめとする全国各地の博物館などは、2024年7月下旬から8月にかけて「教員のための博物館の日2024」を開催する。先生たちに各館の学習資源を知ってもらい、子供に戻って楽しんでもらおうと、さまざまなプログラムや教材を用意。2024年は新規開催18施設が加わり、全国60施設で開催される予定。
「教員のための博物館の日」は、学校の先生に博物館に親しみをもってもらい、博物館の学習資源を知ってもらうことを目的としたイベント。子供たちに科学の不思議さ、楽しさ、学ぶ喜びを感じてもらうため、まずはその教育を担う先生たちに博物館を楽しんでもらおうと、国立科学博物館が主導し、全国の博物館や科学館で毎年展開している。
2024年は、7月22日のふくしま森の科学体験センター(ムシテックワールド)での開催を皮切りに、8月にかけて(一部12月)全国60施設で開催予定(5月24日現在)。2024年は新たにロマンスカーミュージアムや漢検 漢字博物館・図書館、下関市立歴史博物館など18施設が開催館に加わり、過去最大規模での開催となる。各施設では、教員に知ってほしい教材や博物館を活用したプログラムを提供する。
このうち、国立科学博物館は7月23日~26日に開催。教員(幼稚園・保育所・認定こども園・小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・高等専門学校)や教育関係者、博物館関係者、教員志望の大学生などを対象に、会期中自由に参加できるプログラムや、事前申込制の講演などを実施する。
自由参加制のプログラムは、「教員のための博物館の日」の意義や事例をオンデマンド配信で紹介する講演や「近隣協力施設おすすめ紹介」「近隣協力施設によるプログラム紹介」を実施。
事前申込制プログラムでは、7月25日に「研究者による講演会」を、7月24日・26日に「学校連携事業紹介&かはくスクールプログラム体験」を実施。事前申込は7月8日正午までWebサイトの登録フォームにて受付。応募多数の場合は抽選とし、結果は7月12日までにメールで知らせる。なお、自由参加制のプログラムも事前登録のうえ、当日自由に参加できる。
期間中は、「教員のための博物館の日ステッカー」を提示すると、国立科学博物館常設展・企画展をはじめ、一部の近隣施設が無料で見学できる。
詳細は開催館のWebサイトなどで確認できる。国立科学博物館Webサイト内の「教員のための博物館の日」特設Webページでは、開催日時や開催館リンクの一覧も掲載。この機会に多くの教員に直接施設へ足を運び、授業のヒントなどを見つけてほしいとしている。