ローマ字の使用に関して、盛山正仁文部科学相は2024年5月14日、文化審議会の島谷弘幸会長に諮問文「これからの時代におけるローマ字使用の在り方について」を手交した。約70年ぶりに、ローマ字のつづり方を見直す。
第24期文化審議会第2回総会が5月14日、文部科学省にて開催され(対面・オンライン・文化庁京都庁舎のハイブリッド形式)、盛山大臣はこれからの時代におけるローマ字使用の在り方について諮問した。
ローマ字のつづり方に関し、盛山大臣は「実施から約70年が経過し、現在の社会実態を十分に反映したものとなっているかについて検討すべき段階にあり、時代に応じた整理を図っていく必要がある」と述べ、幅広い視点から自由闊達に検討するよう求めた。
おもな検討事項は3点。「訓令式・ヘボン式といった複数行われているローマ字のつづり方について整理し、できるだけ統一的な考え方を示すこと」「その際、たとえば長音の区別など、国語を表記するうえで十分な機能を果たせるつづり方とすること(例:「オオノ」「オノ」がともに「Ono」など)」「各分野で定着してきた内閣告示とは異なるローマ字表記の慣用(judo、matchaなど)を整理すること」。
文化審議会は今後、引き続き審議を重ね、答申を予定している。