城陽市教育委員会とNTT西日本・NTTスマートコネクトの3者は2024年4月8日、不登校児童生徒への新たな学びの場の確立を目指し「3D教育メタバース」の活用を開始した。京都府では初の試みとなる。
国内における小中高校生の不登校者数が30万人に急増する中、90日以上の欠席があり、適切な支援や相談を受けていない児童生徒は、約4.6万人にのぼることが、文部科学省の通知(2023年3月31日発出)より明らかとなった。これに対し、文部科学省は「不登校によって学習機会を失う子供を1人も出さない」という目標のもと、「誰もが学び続けられる環境を保障する不登校対策(COCOLOプラン)」を策定した。
城陽市は、これを受け、不登校児童生徒向けの新たな学習空間の確保を模索。今回、NTT西日本とNTTスマートコネクトとの協働により、リアルな交流が可能な「3D教育メタバース」を4月8日より開始することとなった。
3D教育メタバースは、探究学習やアクティブラーニング、他校との交流授業などで活用できるよう設計。教室や集会所、小ルーム(面談室)、アクティブラーニングルームなど、教育に特化した仮想空間を提供する。
城陽市では、当面、ふれあい教室(適応指導教室)においてメタバースの導入を進め、その成果を踏まえ、ふれあい教室に通室していない不登校児童生徒に支援の対象を拡充予定。実施期間(予定)は、2024年4月8日~ 2025年3月31日まで。