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千葉県、教員の4割が1か月45時間超過勤務

 千葉県教育委員会は2024年3月11日、2023年度(令和5年度)「教職員の出退勤時刻実態調査」の結果について公表した。月あたりの時間外在校等時間が45時間を超える教諭等の平均は37.2%、月あたりの時間外在校等時間は平均41時間21分であった。

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 千葉県教育委員会は2024年3月11日、2023年度(令和5年度)「教職員の出退勤時刻実態調査」の結果について公表した。月あたりの時間外在校等時間が45時間を超える教諭等の平均は37.2%、月あたりの時間外在校等時間は平均41時間21分であった。

 千葉県教育委員会は2023年11月の1か月間、学校における業務改善の推進に向けて、基礎的データを得ることを目的に、県内公立学校の教員等を対象とした出退勤時刻の実態調査を実施。その結果をまとめ、公表した。

 対象校は、千葉市立の学校と市立高等学校を除く県内の公立小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校。対象は、校長、副校長、教頭、主幹教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、実習助手、講師でフルタイム勤務職員全員。

 市町村立の小学校、中学校、義務教育学校と市立特別支援学校では、各市町村教育委員会が管下の教職員の実態をそれぞれの方法で把握し、当該月の平日と土曜日・日曜日における各出退勤時刻、在校等時間の平均、当該月の時間外在校等時間を取りまとめ、各教育事務所を通して県教育委員会に報告した。

 県立の中学校、高等学校と特別支援学校では、ICカード式タイムレコーダと管理システムを活用して出退勤時刻を記録し、対象職員の当該月の平日と土曜日・日曜日における在校等時間、当該月の時間外在校等時間を管理職が取りまとめて県教育委員会に報告した。

 その結果、月あたりの時間外在校等時間が45時間を超える教諭等の校種別割合は、主幹教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、実習助手と講師である「教諭等」の全校種平均は37.2%で、2022年11月の42.4%より減少。校種別では、小学校39.9%、中学校53.7%、義務教育学校46.1%、高等学校26.8%、特別支援学校8.2%で、中学校がもっとも高いことがわかった。

 月あたりの時間外在校等時間も、全校種平均は41時間21分で、2022年11月の43時間33分より減少した。校種別にみると、小学校40時間46分、中学校54時間43分、義務教育学校44時間24分、高等学校35時間00分、特別支援学校25時間10分であった。

《いろは》

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