横浜市は2024年2月22日、2024年度(令和6年度)に実施する公立学校教員採用候補者選考試験について、大学3年生チャレンジ推薦特別選考の対象を拡大すると発表した。また、一部校種・教科において併願受験制度を新設するという。
横浜市は、2023年度(令和5年度)に「大学3年生チャレンジ推薦特別選考」を新設した。「大学3年生チャレンジ推薦特別選考」は、大学が推薦する3年生を対象とする特別選考で、2026年度(令和8年度)採用候補者。
大学3年生チャレンジ推薦特別選考は、既存の大学推薦特別選考と同様に、書類選考で第一次試験を免除し、第二次試験として個人面接、模擬授業と論文試験で選考する。申込みは2024年4~5月に受け付け、大学からの提出書類による選考を実施。論文試験は7月、第一次試験日に実施する。第二次試験の個人面接と模擬授業は、8~9月に実施。合格発表は10月で、最終的な採用候補者名簿登載は2025年(令和7年)4月に大学3年次の学業成績を審査したうえで行うという。
2024年度は、大学3年生チャレンジ推薦特別選考の対象を拡大。「小学校」に加え、中学校・高等学校の「技術」「家庭」と、「特別支援学校」の受験区分が設置される。
また、中学校・高等学校の「音楽」「英語」の受験区分で、第2希望として音楽と英語の「小学校専科教員」を併願できる制度を新設。小学校教諭普通免許状の有無は問わないという。
さらに、中学校・高等学校の「数学」「理科」の受験区分で、第2希望として「技術」を併願できる制度を新設。併願する場合は、「技術」の中学校教諭普通免許状が必要となる。
そのほかのおもな変更点は、第1次試験の大阪会場を選択できる受験区分に、「特別支援学校」を追加。また、高等学校「情報」「工業」「商業」を受験する際は、受験区分以外の「高等学校教諭普通免許状(国語、地理歴史、公民、数学、理科、 音楽、美術、工芸、書道、保健体育、家庭、英語、情報、工業、商業)」のいずれかの免許を所有していれば受験可能となる。
受験案内配布は4月8日から5月13日で、横浜、仙台、名古屋、大阪、神戸に加えて福岡でも試験説明会を実施するとしている。受験区分・募集人員数等、説明会に関する詳細は、3月中旬に公表予定。