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教職員の時間外勤務、23年度は小中高で改善傾向…群馬県

 群馬県教育委員会は2023年10月13日、教職員の働き方改革に係る取組状況について、2023年8月分の調査結果と分析を公表した。2023年4月から8月までの時間外在校等時間は、小・中・高校および特別支援学校のすべての校種で前年同月に比べ減少傾向にあり、改善がみられる。

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時間外在校等時間の状況【4月の経年変化】
  • 時間外在校等時間の状況【4月の経年変化】
  • 時間外在校等時間の状況【令和3年8月~】小学校の状況
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  • 時間外在校等時間の状況【令和3年8月~】高等学校の状況
  • 時間外在校等時間の状況【令和3年8月~】特別支援学校の状況

 群馬県教育委員会は2023年10月13日、教職員の働き方改革に係る取組状況(教職員の勤務状況)について、2023年8月分の調査結果と分析を公表した。2023年4月から8月までの時間外在校等時間は、小・中・高校および特別支援学校のすべての校種で前年同月に比べ減少傾向にあり、改善がみられる。

 群馬県教育委員会は、県内すべての市町村立学校・県立学校に勤務する教職員の在校等時間を毎月分析し、2022年度より業務改善の事例紹介とあわせ報告している。調査結果は、調査月から2か月後を目安に公開しており、今回は8月分を公表した。

 多くの期間が夏休み中にあたる8月は、どの校種においても9割以上が時間外在校等時間45時間以内に収まっている。時間外在校等時間が「月45時間以内」の割合は、小学校99.8%、中学校98.1%、特別支援学校99.9%と、前年同月よりわずかながら増加。一方、高校では前年同月比0.9ポイントの減の92.6%となり、若干の時間外在校等時間の増加となった。

 2023年4月以降の調査結果をみると、いずれの学校種においても前年同月と比較して時間外在校等時間「月45時間以内」の割合が増加傾向にあり、学校における働き方改革が1歩ずつ進んでいる傾向がみられる。

 例年、月45時間以上の時間外在校等時間の割合がもっとも多くなるのが4月。2023年4月は感染症対策が緩和されたことにより時間外勤務が前年同月を上回ることが懸念されたが、小・中・高校で「月45時間以内」の割合が増える結果となった。

 ほかにも、小学校における時間外在校等時間「月45時間以内」の割合が、6月には前年同月比6.7ポイント増、中学校では6月・7月に2か月連続で4.4ポイント増加するなど、大きな改善がみられた。

 毎月の調査結果報告では、さらなる業務改善に向けた事例紹介なども掲載。群馬県教育委員会は、今後も調査を通して教職員の勤務実態を把握し、働き方改革の実現に向けたさらなる業務改善について研究をすすめていくとしている。

《畑山望》

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