文部科学省は2023年7月18日、2022年度（令和4年度）「文部科学白書」を公表した。特集では、「令和の日本型学校教育」を担う教員養成などのあり方や、リカレント教育を促進するための取組みを紹介。あわせて文部科学省の解説動画や委員によるメッセージ動画も公開している。
文部科学省では、教育、科学技術・学術、スポーツ、文化芸術にわたる施策を広く国民に紹介するため、「文部科学白書」を毎年刊行している。
2022年度は、第1部・第2部で構成。このうち第1部では、特集として2つのテーマ「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」「未来をけん引する人材の育成～大学・高等専門学校の機能強化と学び直し促進～」を取り上げている。
特集1では、2022年12月に中央教育審議会で示された「令和の日本型学校教育」を担う教師に求められる資質能力や、質の高い教職員集団の形成、教員免許更新制の発展的解消および教員研修の高度化、教員養成大学・学部および教職大学院の高度化や機能強化、教師を支える環境整備について、各種取組みなどを紹介。あわせて、答申の内容を説明する文部科学省の解説動画と、委員によるメッセージ動画のURLも公開している。
特集2では、2022年5月に取りまとめられた教育未来創造会議第一次提言においても示された、成長分野をけん引する大学・高等専門学校の機能強化や、学び直し（リカレント教育）を促進するための文部科学省における取組みについて紹介。2022年度より運用している社会人の学びに役立つ情報提供サイト「マナパス」は、2024年度に厚生労働省の「マイジョブ・カード」とシステム連携開始を予定。就職活動などキャリア形成における学修歴の活用促進にも取組み、利便性向上を目指すとしている。
第2部は「文教・科学技術施策の動向と展開」と題し、文教・科学技術施策の年次報告として、第1～14章にわけ分野ごとにまとめている。詳細は、文部科学省のWebサイトに掲載されている、2022年度の「文部科学白書」で見ることができる。
