エキュメノポリスは2023年5月10日、生成AI搭載の英語スピーキング能力診断サービス「LANGX Speaking(ラングエックス・スピーキング)」の予約販売を開始した。早稲田大学等にも導入されているという。
日本の英語教育は、英語による「コミュニケーション能力」の養成が重要視されながらも、指導・評価方法等が十分でないといわれる。特に4技能の中での「話す(Speaking)能力」は、英語能力自動判定テストが不十分と指摘されてきた。他者と会話するうえで重要とされる「インタラクティブ性」「一貫性」を評価せず、スピーキングの能力を判定すると、テストの判定が実際のコミュニケーション能力を反映していないという。
このような課題に対し「LANGX Speaking」は、会話AIエージェントが、自然なインタビューやロールプレイ対話を通して、学習者の能力を引き出す。また、トータル的なスピーキング能力判定を行い、その判断根拠と結果をふまえ、次の学習課題をレポートする。会話を重ねるにつれて学習者を知り、より適切なフィードバックを届け、特許出願もされている。
2023年度から、早稲田大学でも正式に導入された。英会話授業「Tutorial English」の英語能力判定テストとして、年間のべ1万人以上の学生が使用することが予定されている。また2023年3月には、世界的クリエイティブイベントSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト、米国テキサス州オースティン)の教育系スタートアップ・ピッチコンペティション「SXSW EDU Launch」のファイナリストとして登壇。世界的な認知度も高まってきているという。
今回は、他大学、小中高学校、英会話学校等の教育機関、および一般機関を対象に、予約受付を開始した。また、デモアカウント登録の受付も開始。アカウント利用登録後、サイトにアクセスすると、1チケットあたり最大3回まで、スピーキングテストのデモを利用することができる。
利用の流れは、各教育機関や一般機関ごとに、LANGX Speakingの必要回数分の受験チケットを購入契約する。各機関に所属する学習者が、スピーキングテストを受験する。オンライン会議を行うような手軽さで受験でき、判定結果は、数分程度で学習者本人に返却される。
各機関の担当者は、LANGX専用コンソールから、学習者全体の受験状況等の確認が可能。今後、詳細で正確な診断結果、成長の過程が参照可能になり、データ分析に基づき、カリキュラム立案等に活用できるとしている。まずはWebサイトより、デモアカウントの利用登録を行う。