東京都教育委員会は2023年4月25日付で、イル=ドゥ=フランス地域大学区と「教育に関する覚書」を締結したことを公表した。言語教育、芸術・文化教育および職業教育の推進等をおもなテーマとして、学校間交流、児童・生徒や教職員の交流、情報交換の分野で協力する。
東京都教育委員会は、2019年度にアカデミー・ド・パリ(パリ大学区)と教育に関する覚書を締結。アカデミー・ド・パリは、フランス国民教育省の出先機関。パリ大学区における初等教育から高等教育までのすべてを管轄する。
これまでの実績としては、アカデミー・ド・パリとの覚書締結に基づき、都立飛鳥高等学校がポール・バレリー校と、都立白鷗高等学校がラ・フォンテーヌ校と、都立忍岡高等学校がポール・ポワレ校と姉妹校協定を締結。都立学校生のオリンピック・パラリンピック次期開催都市パリへの派遣では、1月30日~2月3日に都立学校9校27人がクロード・ベルナール校、ラ・フォンテーヌ校、ソルボンヌ大学等を訪問した。
今回の覚書締結では、相手方をイル=ドゥ=フランス地域大学区の高校、職業高校および特別支援教育機関等を管轄する教育行政機関に拡大。言語教育、芸術・文化教育および職業教育の推進等をおもなテーマとして、学校間交流、児童・生徒や教職員の交流、情報交換の分野で協力を促進する。東京都教育委員会は、世界で活躍できる人材の育成に向け、国際交流を始めとしたさまざまな取組みを推進するとしている。