NECは2023年4月5日、GIGAスクール端末の活用状況を分析する「NECカスタマーサクセスレポート(NCSR)」をリリースしたことを発表した。2023年4月~2024年3月末までの期間限定で、NECの学習eポータルOPE導入校と教育委員会を対象に無料で各種レポートを抽出する。
NECでは全国の小中学校にて1人1台のタブレット端末が配備されたことを契機にその利活用を図るべく2022年10月に「NECカスタマーサクセスプロジェクト(NCSP)」を発足。2か月に1回程度、端末の利活用状況や課題のヒアリングやアドバイスを行う他、教育委員会や小中学校ごとに完全オーダーメイド研修を企画・実施、3か月に1回程度で学習eポータルやデジタル教材等の利用データ変化についての定点観測を行ってきた。
2022年度の研修は、わずか半年間で44市町村で実施(2023年3月末時点)、83%の参加者が大変満足または満足と回答する等、活用の立ち上げにおいて一定の成果が得られたという。
一方、学習eポータルを用いたデータ分析においては整備が十分ではなく、4月以降はNCSRにおいてデータ分析から今後の展望を提案。すでに実施している研修と「レポート分析やアドバイザリー」を掛け合わせ、教育委員会や学校が学習eポータルを効果的かつ継続的に利活用するための自走できる環境作りに伴走するとしている。
NCSRの対象は、NECが提供する学習eポータルOPEを導入している全国の教育委員会および小中学校。レポート抽出は、2023年4月~2024年3月末日まで期間限定で無料で提供。2024年度以降の料金はあらためて案内するとしている。なお、NCSRレポートは、MEXCBT・連携学習コンテンツ・各ショートカットの利用結果(アクセスログ)に加え、お知らせ登録数、学習eポータル掲載アプリ数を掲載している。