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通学定期券購入のDX実証実験…NTT西・関西学院大・阪急電鉄

 NTT西日本と関西学院大学と阪急電鉄は2023年3月22日~4月30日の間、関西学院大学教育学部の約1,400名の全学部生を対象に、通学定期券購入等のDXに関する実証実験を行う。学生の利便性や阪急電鉄の業務効率化、駅窓口の混雑緩和等に対する有効性を検証するという。

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NTT西日本、関西学院大学、阪急電鉄による通学定期券購入等のDXに関する実証実験について 実証概要
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  • 大学・学生・鉄道会社のメリット

 NTT西日本と関西学院大学と阪急電鉄は2023年3月22日~4月30日の間、関西学院大学教育学部の約1,400名の全学部生を対象に、通学定期券購入等のDXに関する実証実験を行う。学生の利便性や阪急電鉄の業務効率化、駅窓口の混雑緩和等に対する有効性を検証するという。

 現在、大学では通学証明書を発行する際、妥当な通学経路の確認として大学職員が地図アプリにて最寄り駅を確認し、乗り換え案内アプリを用いて金額、時間的に妥当な通学経路であるかの確認を行う例がある。さらに、大学によっては繁忙期に特設窓口を設置する等、通学証明書発行は負荷の大きい業務となっていた。

 また、鉄道会社でも通学証明書を駅窓口で目視での確認が必要。繁忙期には、待ち時間短縮の対策として定期券発売窓口の増設や、案内係員の増員等の対応を行っている。

 そこで、NTT西日本と関西学院大学、阪急電鉄の3者は、通学証明のデータ連携による定期券購入の混雑緩和に向けた全国初の取組みとして、実証実験を開始。阪急電鉄沿線にある関西学院大学を実証フィールドに、NTT西日本の証明書発行サービス、阪急電鉄のeていきシステムを軸として、通学定期券購入のDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する実証実験を行う。

 実証では、これまで関西学院大学が手作業で発行、学生に配布していた通学証明書発行業務をシステム化。通学経路の申請・承認における業務効率化の有効性を検証する。

 また、NTT西日本が大学に提供する証明書発行サービスの在学情報と通学経路データを、阪急電鉄のeていきシステムに連携。学生が阪急電鉄の定期券販売窓口に紙書類を持参することなく、券売機で通学定期券を購入できるサービスをトライアル提供するという。

 今回の実証実験では、通学経路の承認ワークフローに加え、大学・自宅最寄り駅や最短経路等、規定の条件を満たした場合に自動承認を行うことで、大学の業務量を大幅に削減。これにより、大学では新学期や入学シーズンの学生対応等、本来注力すべきコア業務に時間を割くことが可能となる。

 また、学生は通学途中や自宅にいながら通学証明の申請や通学定期券のオンライン予約が可能となり、購入時も予約番号を券売機に入力するだけで完了する。これにより、待ち時間の短縮や利便性向上の効果が期待できるとしている。

 鉄道会社は、システムチェックにより目視確認の業務を削減できる。また、券売機での通学定期券の購入により、購入時の混雑の緩和や業務の効率化に繋がる効果が期待されるという。

《いろは》

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