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文科省「WWLコンソーシアム構築支援事業」公募2/28まで

 文部科学省は2023年2月7日、WWLコンソーシアム構築支援事業の実施を希望する高校等設置者の募集を開始した。EdTechを活用したオンデマンド等、高度な学びを希望する高校生がオンライン学習できる新しい仕組みの開発に係わる調査研究を委託する。

教育行政 文部科学省
2023年度(令和5年度)WWLコンソーシアム構築支援事業公募
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 文部科学省は2023年2月7日、WWLコンソーシアム構築支援事業の実施を希望する高校等設置者の募集を開始した。EdTechを活用したオンデマンド等、高度な学びを希望する高校生がオンライン学習できる新しい仕組みの開発に係わる調査研究を委託する。

 WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業(WWL事業)では、将来、世界で活躍できるイノベーティブなグローバル人材を育成するため、AP(アドバンスト・プレイスメント)も含む高度かつ多様な内容を個人の興味・特性等に応じて履修可能な学習プログラムを開発する他、各カリキュラム開発拠点校となる高校の整備(高校生6万人あたり1か所目安)に向けた取組みを行っている。一方で、これまで開発した学習プログラムを共有できる環境の構築が不可欠となっている。

 そこで今回の公募では「イノベーティブなグローバル人材育成に資する文理横断的な高度な学びを提供するカリキュラムによる授業」や「学校によっては開設されていない教科科目等、多様な科目等の学習プログラム」について、自校以外の高校生に対しても提供できるように「ライブ配信による同時双方向型の合同授業」または「EdTech等のシステムを活用したオンデマンドによる自学自習機会確保」等、高度な学びを希望する高校生がオンラインで学習できる新しい仕組み(ALネットワーク)の開発に係わる調査研究を行う高等学校等設置者を募集する。

 提供校は、WWL事業および国の他の事業において、文理横断的な高度な学びに係る研究開発を実施している、または、研究開発期間を終了して実践している高等学校等。それ以外の学校では、学校設定科目等において文理横断的な科目を設定していること、文理コースを問わずに受講できる環境が整っていることを条件とする。ただし、その場合はすでに自校内において実践していることが必須条件。

 委託先は高等学校等を設置する国公私立大学法人と教育委員会(実施機関と呼ぶ)。事業への申請は、実施機関が文部科学省に行う。ただし、調査研究の内容によっては、大学設置者を実施機関として申請もできる。

 事業期間は原則3年間(契約は年度ごとの締結)。事業規模は1件あたり660万円程度(2年目以降も同程度を予定)。ただし、予算状況等によっては各年度の計画額の上限に変動が生じる可能性がある。採択予定件数は5件(最終採択件数は企画評価会議が決定)。

 申請希望調書は2月20日正午必着(提出は任意)。構想計画書等は2月28日正午必着。いずれも提出期限厳守、メールで受け付ける。提出書類は、書類審査(3月上旬)と合議審査を経て、3月下旬に審査結果の通知および採択を行う予定。詳細は文部科学省Webサイトに公開されている公募要領等で確認できる。

◆令和5年度「WWLコンソーシアム構築支援事業(個別最適な学習環境の構築に向けた研究開発事業)」公募
公募期間:2023年2月7日(火)~2月28日(火)正午必着
※申請希望調書は2月20日正午必着(提出は任意)
対象:高等学校等設置者(国公私立大学法人・教育委員会)
事業期間:原則3年間
事業規模:1件あたり660万円程度
採択予定件数:5件
受付方法:メール提出


《川端珠紀》

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