エナジードは中学・高校向け「これからの時代に求められる力」の可視化ツール「ENAGEED GLIDE」をリリースした。非認知能力の現状と成長に向けた次の経験を可視化し、VUCAを生きる力を育む。
前身となる「ENAGEEDアセスメント」は、2022年4月のリリース以来約200校の教育機関で利用され、生徒たちの本質的な力に対する考えや、多くの生徒が「自ら成長したい」「力を伸ばしたい」と感じていることがわかった。今回リリースしたENAGEED GLIDEは、より正確に生徒の現状を測り、成長に生かせるよう改良されている。
「未来人材ビジョン(経済産業省 2022年5月)」では、次の社会を形作る若い世代に求められる能力は、これまでの「注意深さ・ミスがないこと」や「責任感・まじめさ」から、「常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力」や「夢中を手放さず1つのことを掘り下げていく姿勢」等に変わるといわれている。
入試においても、従来主流であった一般入試の割合が減り、2021年度には日本の大学全体における推薦型・総合型選抜の入学者が全体の50%を超えた。
そんな中、生徒がこれからの社会で生きていく力を身に付けるうえで、教育現場には共通認識となる基準がなく、先生の過去の経験やスキルに依存せざるを得ない状況がある。生徒の非認知能力の育成が急務であるものの、その基準や指導法はいまだ確立されておらず、先生が独自で取り組むのは非常に負荷がかかる。
現在100社以上の法人に対して「これからの時代に求められる力」を育成し、自律的・能動的な組織を作るための研修を提供しているエナジードは、学校教育の基準として活用できるよう、ENAGEED GLIDEを開発した。
ENAGEED GLIDEは、「物事に対するとらえ方、考え方」を7つの素養として体系化し、生徒が今どの段階にいるのかを具体的な経験をもとに測ることができる。これは、「物事に対してどう考え、どう行動したか」という力であり、総合型選抜入試等、変化しつつある高校・大学入試にも必要とされている。