TARA(タラ)は2022年9月12日、園児のバス置き去り事故防止に向けて、自社開発のAIカメラサービス「メバル」を幼稚園・保育園向けに無償提供することを発表した。毎月10施設限定。Webサイトから申込後に、サービス導入オンライン説明会に参加が必要。
園児のバス置き去り事故は、2021年7月に福岡、2022年9月に静岡と毎年のように起こっており、TARAは2020年より提供開始したAIカメラサービス「メバル」を活用して、この悲惨な事故が繰り返されないようにできないかと考え、毎月10施設にAIカメラレンタルサービスを無償提供することを決定した。
「メバル」は、カメラを設置するだけで写った画像から人工知能(AI)が自動で人物を判別・学習するサービス。電源さえあればどこでも利用ができ、ITの知識も、設置工事の複雑さもなく、いつでも誰でも簡単に始められることが最大のポイントとなっている。解析は現地に設置した端末で行うことが可能なため、園児のプライバシーに配慮し、画像の流出をさせない仕組みも備えている。
たとえば、園バスに「メバル」を取り付けた場合は、園児をとらえて、バスの中に何人いるのかをリアルタイムで検知できる。検知したデータはパソコンやスマートフォン等、インターネットにつながる機器があればいつでもどこでも確認できる。
申込みは、Webサイトフォームから必要事項を入力して申し込む。その後、申込フォームに記入した連絡先に、サービス導入説明会の案内が送られてくるので、案内に従い、オンラインで参加する。なお、説明会に参加できない場合は、機器の送付ができないことがある。
バス内乗車人数ページは、説明会後に機器を発送のうえで発行する。設置については、説明会でも案内があるが、提供される強力両面テープ等の取付金具を用いて取り付ければすぐに利用できるという。TARAは、この実証実験を通じて、現場や保護者の意見を取り入れ、今後のサービス改善に役立てるとしている。