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園児置き去り防止に「QRだれドコ」原則無償で再度利用呼びかけ

 福岡での園児バス置き去り事故から1年、またも通園バスに園児が置き去りにされるという悲しい事故が起きたことを受け、園児置き去り防止アプリ「QRだれドコ」を運営するフルティフルは、再度アプリの利用を呼びかけた。保育園、幼稚園は原則無償で利用可能。

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園児置き去り防止アプリ「QRだれドコ」利用イメージ
  • 園児置き去り防止アプリ「QRだれドコ」利用イメージ
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  • バスモード利用イメージ
  • 運行中のバス添乗者の画面
  • すまいるモード利用イメージ
  • すまいるモード利用イメージ

 福岡での園児バス置き去り事故から1年、またも通園バスに園児が置き去りにされるという悲しい事故が起きたことを受け、2022年6月に正式リリースした園児置き去り防止アプリ「QRだれドコ」を運営するフルティフルは、再度アプリの利用を呼びかけた。保育園、幼稚園は原則無償で利用可能。

 「QRだれドコ」は、園児の名札の裏等に入れておいたQRコードを保育者のスマホや園に設置されたタブレットで読み取ることで、保育園・幼稚園の管理者や保護者が園児の入園や園での活動を共有できるサービス。インターネットに接続したタブレットやスマホがあれば、QRコードを印刷した紙を園児の名札の裏に入れるだけで利用可能。システム自体も保育園・幼稚園であれば原則無料で利用できる。

 QRだれドコは、6月のリリース以降2つの機能を新たに追加。8月末に追加し試験運用を始めた「バスモード」は、園バス乗降時に名札裏のQRコードを読み取ることで、各バス停で自動点呼しつつ乗車、園に到着後も自動点呼しつつ園児を降車させる仕組み。降ろし忘れの園児がいれば添乗者のスマホに注意メッセージが表示されるため、万一降ろし忘れが発生した場合にもバス運転手や添乗者がその場で気付くことができる。

 さらに、バスに取り残された場合も含めて園児の入園、未入園状況を園にいる保育者全員で共有することが可能。園からの許可のもとシステムへログインすることで、保護者が自分の子供の状況をスマホやパソコンで常に確認できるよう設定することもできる。

 また、追加されたもう1つの機能「すまいるモード」は、園児が園に設置されたタブレットに名札裏のQRをかざすことで自発的に保護者にメッセージを伝えることができる仕組み。「ごはんぜんぶたべたよ」「えんていであそんだよ」といった園側が設定したメッセージを子供たちが選択し、スマイリーボタンで今の気持ちをタップしてQRをかざすと保護者に園児からのメッセージが送られる。

 フルティフルでは、試験運用のためのタブレット端末の無償貸与とクラウドファンディングによる資金調達プロジェクを9月21日まで実施。詳細はWebサイトから確認できる。


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