文部科学省は2022年8月18日、2021年度大学入学者選抜における好事例集をWebサイトに掲載した。北海道大学や京都大学等18件の好事例を紹介している。
大学入試のあり方に関する検討会議において、他大学の模範となる先導的な取組みを推進するため、客観的なデータを踏まえたピアレビュー等に基づき好事例を認定し公表することが2021年7月に提言された。これを踏まえ、文部科学省は、2021年10月に「大学入学者選抜における好事例選定委員会」を設置。各大学から好事例を募集し、84件の申請から18件を選定した。
好事例として選定されたのは、北海道大学「総合型選抜」と東京外国語大学「英語スピーキング試験」、京都大学「特色入試」、国立六大学連携コンソーシアム「ペーパーインタビュー」等18件。
北海道大学では、高校による「コンピテンシー評価」結果を活用した総合型選抜入試を実施しており、「高校での日常的な学習を丁寧に評価し、大学教育へと繋げる意欲的な試み」と評価された。
京都大学では、高大接続を重視した多面的・総合的な評価による独自の入試を実施。好事例選定委員会委員から「思考力・判断力・表現力や学びに向かう力を評価している」とコメントがあった。
好事例選定委員会では、試行的な選定の経験を踏まえ、2022年度大学入学者選抜における好事例の選定に向けて調査項目や選定の観点の見直しを行い、さらなる充実に努めていくとしている。