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都立学校への無線LAN環境、100%整備完了

 エス・アンド・アイ(S&I)は2022年8月3日、東京都教育委員会が進める都立学校無線LANプロジェクトについて、リース会社を通じて構築作業を完了したと発表した。個別最適化された学びの実現を後押しする環境整備が完了したことで、ICT利活用の学びを促進させる。

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都立学校ICTネットワーク 構成イメージ
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 エス・アンド・アイ(S&I)は2022年8月3日、東京都教育委員会が進める都立学校無線LANプロジェクトについて、リース会社を通じて構築作業を完了したと発表した。個別最適化された学びの実現を後押しする環境整備が完了したことで、ICT利活用の学びを促進させる。

 東京都教育委員会が進める「TOKYOスマート・スクール・プロジェクト」は、ICTの活用により「児童・生徒ひとりひとりに最適な学びの実現」を目指すプロジェクト。東京都教育委員会では、TOKYOスマート・スクール・プロジェクトの一環である「学びの改革」として、義務教育段階からの1人1台端末の学習を継続できるよう、「高校段階での1人1台端末体制の整備」「普通教室および特別教室での無線LAN環境の100%整備」を進めてきた。

 2022年度(令和4年度)入学生から順次端末を活用した授業が開始することを受け、それに先立ち2020年度(令和2年度)および2021年度(令和3年度)に「全都立学校への無線LAN環境の構築・展開」を計画。都立学校255校を対象とするプロジェクトは、Cisco社製無線アクセスポイント約1万8,000台、PoEスイッチ約3,500台に及ぶ大規模無線LAN環境となる。S&Iは、プロジェクトマネジメントから構築・展開まで、トータルで支援にあたった。

 プロジェクトの経緯として、2020年度には無線LANアクセスポイント外8点の借入れを実施し、87校に設置。2021年度は、無線LANアクセスポイント等の借入れを実施し、168校に設置した。

 S&Iは、各年度のプロジェクトにおいて、プロジェクト開始から各学校の現地調査完了までを3か月、無線アクセスポイントおよびPoEスイッチの設置を3か月、計6か月という短期間で完了させたという。

 無線LAN環境の構築では、ネットワーク環境と機器に加え、接続する端末との相性によりさまざまな課題が生じる。これらの課題に対しては、1つ1つ効率的かつ、粘り強く原因を特定しながら最適なチューニングを施し、対応していく技術力と柔軟な対応力が求められる。S&Iでは、今後も徹底したプロジェクト管理と技術力をもって、学校におけるICT環境の充実に貢献していくとしている。

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