今回発出された基本的対処方針の変更では、「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」等を踏まえた対応を基本としつつ、これから夏季休業の時期を迎えることから、部活動等の活動実施中以外の練習場所や更衣室等の共用エリアの利用、部活動前後の集団での飲食の場面や移動時のマスクの着用を含めた感染対策の徹底について追記された。
地域の感染状況に応じて、自治体または大会主催者等もしくは学校等の判断で、部活動の大会や修学旅行等については、参加前から健康観察表や健康観察アプリ等を活用しながら日々の健康状態を把握し、何らかの症状がある場合等は検査を実施して陰性を確認したうえで参加することを可能としている。
また、ワクチンの3回目接種については、特に20代、30代の接種を促進するとともに、接種率が低い地域に対して個別に接種促進を図り着実な接種を進めるよう求めた。
加えて、大学等においては、変更された基本的対処方針等を踏まえ、引き続き学生の学修機会の確保と新型コロナウイルス感染症対策の徹底の両立を求めるとともに、複数の大学等から部活動等に関連する集団的な感染事案の報告が届いていることを受け、検査の活用や効果的な換気等の感染拡大防止策を講じる等、感染対策の徹底・強化を求めている。
特に、感染が拡大している地域や感染が高止まりしている地域で大学等のクラスターが多発する場合には、地域の実情に応じ、大学等の判断で部活動等における感染リスクの高い活動の制限や、参加者の健康管理を一層徹底する等の対応を講じるよう明記した。