この記事では、日本英語検定協会が実施する「英検」「英検S-CBT」「英検S-Interview」、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が実施するTOEIC ProgramおよびTOEFLテスト日本事務局が実施するTOEFLテストの各受験料を紹介する。
英検(2022年4月11日更新)
実用英語技能検定(英検)は、公益財団法人日本英語検定協会が実施する検定試験。中学初級程度の5級から大学上級程度の1級まで、7段階の級がある。
従来型の英検では、一次試験のペーパーテストでリーディング、リスニング、ライティング技能を測り、通過した受験者のみ二次試験で面接形式のスピーキングテストを受験する。また、試験会場のコンピュータを使用し1日で4技能を測定する「英検S-CBT」、障害等で英検S-CBTでの受験が難しい受験者を対象とした「英検S-Interview」が用意されている。
英検(従来型)について、2021年度は試験の形態上、かかる費用の影響度が高いうえ、コロナ禍の影響で試験実施にかかる各種原価が高騰し、検定料を値上げしていた。日本英語検定協会は、コロナ禍の影響を精査し、試験実施にかかる費用等を算出のうえ、2022年度より検定料を値下げした。また、「英検S-CBT」「英検S-Interview」についても、2022年度より値下げされた。
2022年度の「英検」「英検S-CBT」「英検S-Interview」における検定料(税込み)は以下のとおり。
2022年度 英検(従来型)1級~準2級
申込区分 | 実施会場 | 1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
一次試験 | 二次試験 | ||||||
個人/団体 | 本会場 | 本会場 | 本会場 | 11,800円 | 9,800円 | 8,400円 | 7,900円 |
団体申込のみ | 準会場1 | 準会場 | 本会場 | ― | ― | 6,400円 | 5,700円 |
準会場2 | 準会場 | 準会場 | ― | ― | 6,000円 | 5,300円 | |
準会場3 | 本会場 | 準会場 | ― | ― | 8,000円 | 7,500円 |
※一次試験免除者も同額。
2022年度 英検(従来型)3級~5級
申込区分 | 実施会場 | 3級 | 4級 | 5級 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
一次試験 | 二次試験 | |||||
個人/団体 | 本会場 | 本会場 | 本会場 | 6,400円 | 4,500円 | 3,900円 |
団体申込のみ | 準会場1 | 準会場 | 本会場 | 4,700円 | 2,900円 | 2,500円 |
準会場2 | 準会場 | 準会場 | 4,300円 | 2,900円 | 2,500円 | |
準会場3 | 本会場 | 準会場 | 6,000円 | 4,500円 | 3,900円 |
※一次試験免除者も同額。
2022年度 英検S-CBT(準1級~3級のみ)
申込区分 | 実施会場 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 |
---|---|---|---|---|---|
英検S-CBT | テストセンター | 9,900円 | 9,000円 | 8,500円 | 7,200円 |
2022年度 英検S-Interview(1級~3級のみ)
申込区分 | 実施会場 | 1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 |
---|---|---|---|---|---|---|
英検S-Interview | 受験上の配慮措置に 適した本会場 | 11,900円 | 9,900円 | 9,000円 | 8,500円 | 7,200円 |
TOEIC Program(2022年4月11日更新)
TOEIC Program(国際コミュニケーション英語能力テスト)は、米非営利教育団体ETSが提供する英語能力測定試験。ビジネスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を公平・公正に評価することを目的に、世界160か国で実施されている。テスト結果は、合否ではなく990点満点のスコアで表示される。
試験の種類は、TOEIC Tests(TOEIC Listening & Reading Test、TOEIC Speaking & Writing Tests、TOEIC Speaking Test)と、英語学習初級者から中級者を対象としたTOEIC Bridge Tests(TOEIC Bridge Listening & Reading Tests、TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests)がある。
日本でTOEIC Programを実施・運営するIIBCは、2021年10月の実施回より、TOEIC Listening & Reading公開テストの受験料を改訂し、1320円の値上げ(リピート受験割引価格は1304円の値上げ)を実施した。
現在のTOEIC Program各試験の受験料(税込み)は以下のとおり。
TOEIC Program
種別 | 受験料 | リピート受験 割引価格 | 追加申込期間 の受験料 | 変更手数料 (試験日変更、 時刻/会場変更) | キャンセル 手数料 |
---|---|---|---|---|---|
TOEIC Listening & Reading Test | 7,810円 | 7,150円 | ― | ― | ― |
TOEIC Speaking & Writing Tests | 10,450円 | ― | 13,200円 | 2,750円 | 5,000円 |
TOEIC Speaking Test | 6,930円 | ― | 8,745円 | 1,815円 | 3,150円 |
TOEIC Bridge Listening & Reading Tests | 4,950円 | ― | ― | ― | ― |
TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests | 9,350円 | ― | 12,100円 | 2,750円 | 5,000円 |
TOEFL(2022年4月11日更新)
TOEFLテストは、米非営利教育団体ETSが1964年に開発した英語能力測定試験。「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を総合的に測定する。試験の種類は、公式テストであるTOEFL iBTテスト(インターネットで受験)、団体向けテストであるTOEFL ITPテスト(ペーパー版とデジタル版)、より基礎的な内容を含むTOEFL Essentialsテストがある。
TOEIC Programのテストが、ビジネスや日常生活における英語でのコミュニケーション能力を測定することに主眼を置いているのに対し、TOEFL iBTテストはおもに大学・大学院レベルのアカデミックな場面での英語運用能力を測定する内容となっている。英語圏の高等教育機関への入学・留学の他、日本国内の大学の入学試験、国際機関の採用活動等に活用される例が増えている。
現在のTOEFLテスト各試験の受験料は以下のとおり。
TOEFL
種別 | 受験料 | テスト日・ 会場変更 | キャンセル 払い戻し | |
---|---|---|---|---|
通常の申込 | 通常の申込 締切以降 | |||
会場受験・自宅受験 TOEFL iBTテスト | US$245 | US$285 | US$60 | 受験料の 50% |
TOEFL Essentialsテスト | US$110 | US$130 | US$30 | 受験料の 50% |