高知県は2022年3月18日、「学習eポータル」を独自に開発すると発表した。スタディログを活用し、個別最適な学びの実現を目指す。 高知県は2020年度より、教育大綱の基本方針に「デジタル社会に向けた教育の推進」を位置づけ、1人1台タブレット端末の環境を使った新しい学習スタイルを構築すべく、教育委員会・学校が一丸となって取組みを進めている。 独自開発の「学習eポータル」は、高知県が2021年4月より運用している学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」の一部として開発を進めている。すでに高知県内の全公立学校の児童生徒・教員向けにアカウントは配布済み。開発が完了すると、「高知家まなびばこ」にログインするだけで文部科学省のCBTシステム「MEXCBT」や各種デジタルドリルへのSSO(シングルサインオン)が可能となり、学校でのアカウント管理の手間が大幅に削減される。 また、さまざまなデジタルドリルを利用した際に発生するスタディログを「高知家まなびばこ」に蓄積し、ツールを横断して情報が見られるダッシュボード機能により、児童生徒や教員に適切なフィードバックを行い、個別最適な学習の実現につなげる。 将来的には、必要に応じて校務系データとも連携していく。デジタル教科書についても「高知家まなびばこ」との連携を検討。小学校・中学校・高校と校種を越えてデータを引き継ぐ際には、本人の不利益となることがないよう、十分に留意しながら進めていくという。