埼玉県では、毎年中学3年生を対象に、中高生向けデートDV啓発冊子を配布している。今回2022年1月には、リベンジポルノ被害等、若年層を対象とした性暴力防止に関する内容を充実させ、リニューアルした。 デートDVとは、交際相手から振るわれる暴力のことで、内閣府が2020年度(令和2年度)に行った調査によると、交際相手がいる(いた)人の8人に1人がデートDVの被害経験があるという。 埼玉県では、デートDV被害防止のためには、早い時期からデートDVについて学ぶことが重要とし、毎年度中高生向けのデートDV啓発冊子を全中学3年生に配布している。 2022年1月にリニューアルされたデートDV啓発冊子「知っていますか?デートDV お互いを尊重した関係をつくるために」では、暴力の種類やデートDVが起こる仕組み等をわかりやすく知らせるとともに、中高生に身近なSNSメッセージでの例を用いてNG例等を紹介する。また、若年層の性暴力防止のため、リベンジポルノやJKビジネス、AV出演強要等の具体的な事例を示すことによって注意喚起をする等、啓発を図る。デートDV等の相談窓口の他、性暴力被害等に関する相談窓口も案内する。 中高生向けデートDV啓発冊子「知っていますか?デートDV お互いを尊重した関係をつくるために」は、A5版カラー8ページで7万2,000部発行される。埼玉県内の中学校および特別支援学校中学部の3年生全員に配布予定(さいたま市公立学校を除く)。高校については、県や学校が主催するデートDV防止講座の機会等を通じて配布する。