文部科学省は2021年12月27日、各教育委員会等に対し、GIGAスクール構想における高等学校の学習者用コンピュータ端末の整備の促進に係る留意点について通知した。 高等学校では、令和4年度(2022年度)入学生から、新学習指導要領が年次進行で実施される。新学習指導要領では、情報活用能力を学習の基盤となる資質・能力の1つとして位置付けており、新設科目「情報I」でも、すべての生徒がプログラミング、情報セキュリティを含むネットワーク、データベースの基礎等について学習を開始することから、高等学校段階でも1人1台端末環境の整備が急がれる。 文部科学省は、各教育委員会等に対し、義務教育段階で学んだ児童生徒が高等学校に進学しても切れ目なく同様の環境で学ぶことができるよう、1人1台端末環境整備促進に係る留意点を通知した。 1人1台端末が整備途上の場合、公費で端末を調達する場合に限らず、保護者への負担軽減策を講じる場合等においても新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用が可能となっている。活用する場合は、実施計画の提出期限を厳守する等事務手続きに遺漏なきよう留意することとしている。 また、端末を整備する費用の負担軽減を図るため、文部科学省は関係省庁と連携しつつ、関係事業者等と意見交換等を実施しており、今後、有用なサービス等が提供される場合は、随時情報提供を行う予定だという。