文部科学省は、万全な作業計画を立てたうえで、1人1台端末の年度更新を円滑に実施できるよう「GIGAスクール構想 年度更新タスクリスト」を作成し、Webサイトに公開した。 GIGAスクール構想におけるクラウド等を利用した1人1台端末環境では、従来のコンピュータ室での端末配備状況とは異なる年度更新作業が必要となる。今回公開されたタスクリストでは、1人1台端末の年度更新について、「アカウント(ID)の更新」「端末の更新」「データの取扱い」「組織体制の整備」の4つの観点から、取り組むことが望ましい具体的な事項をまとめている。 タスクリストには、観点ごとに「確認すべきポイント」「留意事項」「管理主体(教育委員会/学校)ごとのタスクイメージ」を記載。たとえば、「データの取扱い」の観点では、確認すべきポイントとして「データ(学習成果物等)の取扱いに関する方針を作成し、運用する」「進級後も、児童生徒が自らの学習成果物を参照できるようにする」「転出入・進学する児童生徒の学習成果物を、方針に従って移行する」「卒業する児童生徒の学習成果物を、方針に従って処理する」の4つがあげられている。なお、タスクリストには教育委員会と学校の分担イメージを記載しているが、取り組む際には自治体の実情にあわせて役割分担を調整すること。 タスクリストは、文部科学省WebサイトからPDF形式でダウンロードできる。