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平井聡一郎先生と語る、教室の今と近未来<3>海老名中学校 深谷新先生…学びを自分ごとにする探究型学習

 第3回目の対談は、公立中学校で探究型学習に取り組み、企業とコラボした地域密着型PBLや、外への発信など幅広く展開する海老名市立海老名中学校の深谷新先生と、オンラインで開催された。

事例 ICT活用
平井聡一郎先生と語る、教室の今と近未来<3>海老名中学校 深谷新先生…学びを自分ごとにする探究型学習
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  • 深谷先生の授業のようす
 1人1台の端末をもつGIGAスクール構想や新しい学習指導要領の実施により、学校現場が変わり始めている。新学習指導要領は、小学校は2020年度、中学校は2021年度、高校は2022年度から実施され、アクティブ・ラーニングの実現を目指し、知識・技能だけでなく思考力や判断力、表現力、人間性などをバランスよく育むとしている。そして、アクティブ・ラーニングの実践として注目を浴びているのが、自ら学び考える探究型学習とPBL(Project Based Learning、プロジェクト型学習)であり、これらの実践が進む教育現場では、授業スタイルが従来の一斉授業から変わりつつある。

 本企画では、小中学校教諭・校長・教育委員会指導主事として長年活躍し、今は教育ICTの環境構築と普及の先導者として全国をまわっている平井聡一郎先生と、教育現場で日々奮闘する先生との対談から、変わりゆく教室の今と未来を見ていく。現場の先生から授業にまつわる取組みや思いを聞き、今後の教室を展望するヒントを得たい。第3回目の対談は、公立中学校で探究型学習に取り組み、企業とコラボした地域密着型PBLや、外への発信など幅広く展開する海老名市立海老名中学校の深谷新先生と、オンラインで開催された。

深谷新先生



 神奈川県海老名市立海老名中学校 理科教諭。一般社団法人こたえのない学校が主催する探究を学ぶプロジェクト研修「LCL(Learning Creator’s Lab)」や、経済産業省「未来の教室」事業の「High Tech High」PBL教員研修などに参加し、学校現場で探究型の理科授業を展開。総合学習の時間にもPBLを取り入れ、教科横断の学びを実現している。また、リコー、雪印メグミルク、SONYといった地域企業とコラボした地域密着型PBLや、実践内容の外部発信として「探究理科ラジオ」を行うなど学校外との連携も盛ん。藤原さと著「『探究』する学びをつくる」に、2019年2月に実施した「音をつかまえる」の実践が掲載される。

学びを自分ごとにする探究型学習



平井先生:深谷先生は探究型学習やPBLの研修を受けたそうですね。PBLに興味をもったきっかけは何ですか。

《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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