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非接触で手洗いできる、学校向け自動水栓…コロナ禍で増産

 バイタルによると、これまで採用が遅れていた学校向け自動水栓の出荷が、新型コロナウイルスの影響もあり2020年9月以降に大幅に伸びているという。来期も多くの自治体で感染予防の予算が組まれることが予想されることから、バイタルは増産体制を維持することを発表した。

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デルマンHS-72(施工後)
  • デルマンHS-72(施工後)
  • 万能ホーム水栓(施工前)
  • バイタルの工場
  • バイタルの工場
 バイタルによると、これまで採用が遅れていた学校向け自動水栓の出荷が、新型コロナウイルスの影響もあり2020年9月以降に大幅に伸びているという。来期も多くの自治体で感染予防の予算が組まれることが予想されることから、バイタルは増産体制を維持することを発表した。

 バイタルは、自動水栓関連装置の開発・製造・販売を手がける自動水栓専業メーカー。1989年から開発・製造している自動水栓「デルマン」は、全国のセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、多くの飲食チェーン店のトイレのほか、ボーイング787、JR東日本の新幹線の手洗い場にも採用されている。

 学校の水飲み場に簡単に設置できる自動水栓「デルマンHS-72シリーズ」は、2020年8月まで月平均200台を出荷。国からの助成金の対象となり、自治体・教育委員会や学校単位での自動水栓化が進み、2020年秋から急激に導入が加速した。2020年9月1,454台、10月1,661台、11月2,742台、12月3,209台、2021年1月2,401台、2月2,667台と、これまでの10~15倍を出荷している。

 「デルマンHS-72シリーズ」は、学校の水飲み場によくある万能ホーム水栓に簡単に設置できるため、工事費を抑えることができる。1日100回使用しても電池寿命が約10年もつという点も、学校向けに受注を伸ばしている要因の1つだという。

 来期も多くの自治体で感染予防の予算が組まれることが予想されることから、バイタルは引き続き増産体制を維持していくことを発表している。
《外岡紘代》

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