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立命館、グループ7校全職員の人材データを一元化…効率UP

 タレントマネジメントシステム「カオナビ」を提供するカオナビは、立命館がタレントマネジメント戦略の一環として「カオナビ」を活用している事例を紹介している。立命館は「カオナビ」でグループ7校の全職員の人材データを一元化し、業務効率化を実現した。

事例 ICT活用
立命館は「カオナビ」でグループ7校の全職員の人材データを一元化
  • 立命館は「カオナビ」でグループ7校の全職員の人材データを一元化
  • キャリア面談を「カオナビ」上で運用し、業務効率化やコスト削減を実現
  • 立命館 人事部 前田真志氏
 タレントマネジメントシステム「カオナビ」を提供するカオナビは、立命館がタレントマネジメント戦略の一環として「カオナビ」を活用している事例を紹介している。立命館は「カオナビ」でグループ7校の全職員の人材データを一元化し、業務効率化を実現した。

 「カオナビ」は、社員の個性・才能を発掘し戦略人材を加速させるタレントマネジメントシステム。社員の顔や名前、経験、評価、スキル、才能などの人材情報を一元管理して可視化することで、最適な人材配置や抜擢といった戦略的なタレントマネジメント業務の実現を支援する。働き方改革を実現するHRテクノロジーとして、業種・業態を問わず2020年9月末日現在で1,900社以上の経営者や現場マネジメント層に選ばれているという。

 立命館は、北海道、滋賀、京都、大阪、大分のキャンパスに、2大学、4附属校、1附属小学校を持ち、約5万人の生徒を擁する学校法人。グループ7校の教育や運営に関わる職員も全国に約800人おり、これまでは職員の人材データを紙やエクセルで管理してきたが、必要なデータが散在してしまい活用できる状態になかった。そこで、直感的で優れたUIと操作性の高さからタレントマネジメントシステム「カオナビ」の導入を決定。2019年11月より利用している。

 立命館では、職員の人材データを「カオナビ」に一元化。職員のパーソナリティや経歴の把握のほか、プロジェクトメンバーのアサインなどが今までよりも容易かつ迅速にできるようになった。新型コロナウイルス感染拡大による対応の際には、オンライン化体制構築のためのプロジェクト編成や運営をスムーズに行うことができた。

 年2回実施しているキャリア面談も「カオナビ」上で運用し、各所からの情報収集、資料の取りまとめや必要事項の抽出までの準備期間が、これまでの1週間から1時間へと大幅に短縮。人事異動関係の書類作成には独特のノウハウが必要で対応できる人員が限られていたが、「カオナビ」上で作成できるようになった。

 これまでは学内便や郵送で大量の書面のやり取りをしていたキャリア面談の資料を「カオナビ」上で作成することで、面談の進捗状況の確認やシート自体の送受に関わる業務を大幅に削減。学内便や郵送は年間200通以上の削減となり、印刷費を含めて大幅なコスト削減にもつながった。

 シート作成などの進捗状況をクラウド上で確認できるため、人事部門担当者のストレスも軽減した。現在は、管理職と専門的なスキルを持つ教職員の評価を「カオナビ」上で行っているが、今後は全職員に対象を広げて実施していく予定だという。

 立命館 人事部の前田真志氏は、「職員の意識を業務効率化に向けるという意味でも、タレントマネジメントシステムの導入は不可欠だった」と振り返る。「今後は、職員の選考から現在までの職歴、スキル、研修歴含むあらゆる情報を集積し、より活躍できる配置転換に生かしたり、一元化された情報をデータ分析して、『どのような人材が、どのような環境で活躍できるのか』といった組織の未来予測に生かしたいと考えています」とコメントした。
《外岡紘代》

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