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教育データ標準化…スケジュールや学校コードなど情報集約

 文部科学省は、教育データの標準化について今後のスケジュールや枠組み、学校コード、学習指導要領コードなどの情報を集約し、Webサイトにまとめている。教育データ標準は、2020年10月に公表した第1版に続き、2021年4月には第2版を公表予定。

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教育データ標準の枠組み
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 文部科学省は、教育データの標準化について今後のスケジュールや枠組み、学校コード、学習指導要領コードなどの情報を集約し、Webサイトにまとめている。教育データ標準は、2020年10月に公表した第1版に続き、2021年4月には第2版を公表予定。

 GIGAスクール構想で1人1台端末の整備が進む中、教育データは種類や単位がサービス提供者や使用者ごとに異なるのではなく、相互に交換・蓄積・分析が可能となるように収集するデータの意味をそろえることが必要不可欠となる。文部科学省では、教育データを効果的に利活用するため、「データ内容の規格」と「データの標準化(技術的な規格をそろえること)」を行う。

 文部科学省のWebサイトでは、教育データの標準化についてスケジュールや枠組みなどの情報を集約。データ標準は、2020年10月に第1版として教育データの枠組みの提示と学習分野の共通事項である学習指導要領コードを公表。2021年4月には、これまで制度などに基づき学校現場において普遍的に活用されてきたデータなどを第2版として公表する予定。

 文部科学省「教育データ標準」では、教育データを「主体情報」「内容情報」「活動情報」の3つに区分して定義している。主体情報とは、児童生徒情報(性別、生年月日、在籍校、学年など)、教職員情報(免許、勤続年数など)、学校情報(児童生徒数、学級数、教職員数など)。内容情報とは、学習分野に関する情報(学習指導要領コードを含む)、教育的な特徴、権利に関する情報など。活動情報は、生活・学習・指導に関する行動の記録としている。

 学校コードは、文部科学省が全国の学校にそれぞれ唯一に設定するもの。学校種、所在する都道府県、設置区分などの要素から数字などが付番されている。一旦設定された学校コードは変更せず、ほかの学校には流用しないことを基本としており、学校コード一覧から確認することができる。

 なお、大学・短期大学・高等専門学校については、学校コードを精査するため、2021年1月5日現在、学校コードの公開を一旦停止している。修正後、速やかに提示する予定で、一部の学校は学校コードが変更になる可能性があるという。

 学習指導要領コードは、全国の学校で共通で用いている学習指導要領の内容・単元などに共通のコードを設定したもの。学校種や教科、学年などの検索が容易となるよう16桁のコードが割り振られている。全学校種(幼・小・中・高・特別支援学校)の全教科を対象としており、WebサイトではExcel版を公開。CSV版も近日公表予定としている。
《奥山直美》

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