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対面授業の感染防止策や工夫例など周知…文科省

 文部科学省は2020年9月15日、大学などに対し、後期授業における新型コロナウイルスの感染防止対策について通知を出した。対面授業を実施するうえでの留意事項や工夫例などを示し、感染拡大防止と学修機会確保の両立に努めるよう求めている。

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 文部科学省は2020年9月15日、大学などに対し、後期授業における新型コロナウイルスの感染防止対策について通知を出した。対面授業を実施するうえでの留意事項や工夫例などを示し、感染拡大防止と学修機会確保の両立に努めるよう求めている。

 2020年度後期授業の実施などにあたり、学修機会の確保と感染拡大防止を両立する観点から、配慮してほしい事項や考えられる工夫などを集約。9月15日付で全国の大学や高等専門学校、専門学校などの設置者に周知した。

 授業の方式・形態については、感染対策を講じたうえで実施が適切と判断されるものは「面接(対面)授業の実施を検討すること」と明記。面接授業の実施にあたっては「感染源を絶つ」「感染経路を断つ」「抵抗力を高める」という感染対策の3つのポイントが求められるとし、具体的対策として「風邪症状がある場合は通学せず休養するよう求める」「入構者に検温を実施する」「構内(学校内)に入る者に手洗い励行、マスク着用など感染対策のための行動を周知・啓発する」をあげた。

 取組例として、「不特定多数が触れる場所(ドアノブやエレベータのボタンなど)に対する消毒の実施」「机や椅子、共用PCのキーボードなどについて、使用した学生が自主的にふき取りを行えるよう、除菌シートを確保」「学生を2グループに分け、週替わりで面接授業と遠隔授業を交互に実施」「大学の学修に慣れていない学部1年生などの授業を優先的に面接授業によって実施」などもあげている。

 遠隔授業の実施については、学期を通じて面接授業などキャンパス内での学修機会がほとんどないまま、自宅での遠隔授業の受講に終始する学生が生じることのないよう配慮を要請。学生生活や就職活動に悩みや不安を抱く学生への配慮から、交流機会の設定に積極的に対応することを求め、具体的な取組例も紹介している。

 このほか通知では、大学図書館をはじめとする学内施設の利用と感染対策、学生寮など感染リスクが高くなりやすい場所での対応、感染者や感染症疑い例が発生した場合の対応などについてもまとめている。
《奥山直美》

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