博報堂と立命館は2026年5月12日、イマーシブ・リアリティ(没入型現実)技術の開発と普及を通じた社会課題の解決に向け、包括連携協定を締結したと発表した。立命館がもつ映像学や脳科学などの学術知見と、博報堂が培ってきたクリエイティビティなどを融合。デジタル技術を心身の健康を支える要素として再定義し、ウェルビーイングな社会の実現に寄与することを目的としている。
サイバー空間(仮想)とフィジカル空間(現実)が高度に融合する「Society 5.0」の実現が進む中、先端技術が人の心身やコミュニケーションに与える影響を解明し、より豊かな社会インフラとして実装することが求められている。同協定は、立命館大学が有する映像学、情報学、脳科学、スポーツ科学などの高度な学術知見と、博報堂が培ってきた生活者発想とクリエイティビティ、および映像制作の知見を融合させるものである。両者の強みを掛け合わせることで、デジタル技術を日常生活における「心身の健康を支える要素」として再定義し、生活者ひとりひとりが自分らしく心豊かに生活できる「ウェルビーイング」な社会実現を目指す。
連携の拠点となるのは、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)に新設された「立命館先端クロスバースイノベーションコモンズ(通称:CVIC(シービック))」。CVICは、「身体圏」という新たな研究領域を創生し、多様な研究分野が交差する学際共創ハブである。仮想空間と現実空間の融合が人の活動やウェルビーイングにどのようなインパクトを与えるかを科学的に検証し、研究成果を速やかに社会へ実装するための実証フィールドとして活用していく。
両者は今後、CVICを舞台とした共同研究や実証プロジェクトを本格化させ、教育、スポーツ、医療、エンタテインメントなど多領域における社会実装のモデルケースを構築していく。博報堂は今後も、さまざまな領域における社会課題解決のため、産官学との新たな共創関係を目指していくとしている。








