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東京都市大、SUTDと包括協定…創発デザイン工学環の設置に向け連携

 東京都市大学は2026年2月24日、シンガポール工科デザイン大学と包括協定を締結した。2027年4月に新設予定の「創発デザイン工学環」のコンセプトと共通するところが多いことから、協定締結を契機として同学環の設置・運営の参考となる事例について知見を深め、教職員や学生の交流、共同研究、相互の留学なども推進していく。

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締結のようす
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 東京都市大学は2026年2月24日、シンガポール工科デザイン大学(SUTD)と包括協定(MoU)を締結した。2027年4月に新設予定の「創発デザイン工学環」のコンセプトと共通するところが多いことから、協定締結を契機として同学環の設置・運営の参考となる事例について知見を深め、教職員や学生の交流、共同研究、相互の留学なども推進していく。

 シンガポール工科デザイン大学(SUTD)は、2009年に設立されたシンガポールの国立大学。アメリカのマサチューセッツ工科大学との連携により設計された独自のカリキュラムが構築されており、「テクノロジーとデザインの融合」を教育・研究の核とする世界初の「デザインAI大学」。創設以来、デザインとテクノロジー分野の教育・研究における先駆者として、革新的なプログラムや取組みを推進している。

 東京都市大学が2027年4月新設予定(設置構想中)の創発デザイン工学環は、予測困難な未来を切り拓くためには、専門的な知識を縦糸に、統合的な思考力を横糸に織りなすスキルが求められるという時代背景を踏まえ、工学分野の専門知識や技術とともに、デザイン領域の思考力や情報活用能力の修得を通じて、未知の課題に柔軟に対応できる力と、その力を卒業後のキャリアにおいても培い続ける素養を備えた、イノベーション創発の担い手となる人材の養成を目指す。

 2025年12月、SUTDのPhoon氏が東京都市大学で講演を行い、野城智也学長と面談。その中で、SUTDが展開している教育・研究は、東京都市大学が開設を予定している創発デザイン工学環の目指す教育・研究と重なる部分が大きく、新学環のコンセプトやカリキュラムの構築において、SUTDの教育モデルは先進的な事例として大いに参考になるものと考えたという。

 2月24日には、野城学長や新学環の関係者らがSUTDを訪れ、キャンパスの視察や意見交換などを実施。SUTDで展開されている研究・教育活動の新規性や、新学環の教育コンセプトとの親和性の高さがあらためて確認され、同日、包括協定(MoU)を締結した。

 東京都市大学にとってシンガポールの大学との包括協定締結は初めて。今後は「共同または相互インターン」「混成チームによるプロトタイプ開発」「起業志向学生の共同スタートアップ」「企業からの共同資金確保」「成果発表→企業評価→共同研究・採用への連結」などについて検討を行っていく予定。

 「ASEANの優等生」とも評されるシンガポールの大学が協定校に加わったことの意義はきわめて大きく、東京都市大学は「アジア大洋州地域で国際的な存在感のある大学の実現を目指す」としている。

 なお、創発デザイン工学環の構想内容については予定であり、今後変更することがある。

《風巻塔子》

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