現在、学校現場では探究型学習の取組みが進む一方で、教育現場からは、「探究の重要性は理解しているものの、自分の教科とどうつなげていけば良いか分からない」といった声があがっている。教科と探究の学びが分断されてしまっていることが、大きな課題として顕在化している状況にある。
教育支援を行うInstitution for a Global Society(IGS)では、こうした課題を抱える先生方を対象とし、教科の学びを探究へとつなげる授業づくりを体験できるワークショップ型研修「【教科×探究】実践支援プログラム」を全国で実施している。IGSは、生徒の非認知能力を測定するツール「Ai GROW」等を教育機関に提供している。同ツールの国内有償導入は累計で約500校に達しており、探究領域における活用でも実績のある企業だ。
研修は、そのIGS運営チームが出張して全国各地での開催が可能。現在、本プログラムの開催に興味のある教育委員会・学校・大学(教職課程)を全国から募集中だ。三菱みらい育成財団カテゴリー5事業として採択され、同財団より助成を受けているため、2026年度中は無料で研修を行うことが可能となっている。
この研修は、教科視点での探究を体験を通して学び、実践につなげるためのワークショップ型で行われる。東京学芸大学「高校探究プロジェクト」のリーダーである西村圭一教授の監修をうけており、2025年度は東京、関西、九州で開催。また、ADB(アジア開発銀行)/ ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)とのSTEM探究力の国際研究にも採用されるなど、国際的にも評価されている。
プログラムは1日(計6時間)を基本としながら、開催校や自治体の希望をくみ調整される。探究で育みたい力を、「Ai GROW」や、探究に不可欠な数理科学的なものの見方や考え方を測る「数理探究アセスメント」を活用しながら理解したうえで、各教科の視点から探究体験・発表・相互フィードバックなど実践的に行う。教科の学びを探究とつなげる実践的な方法を知るだけでなく、議論や学び合いを通じて新たな視点やヒントを得ることができるため、研修直後から授業設計に役立てることが可能だ。
研修では、教科での探究実践方法を考え尽くすからこそ可能となる、各担当教科を越えた対話が自然と立ちあがり、その先にある教科横断的な探究の可能性が感じられる議論も。本プログラムの最大の価値は、先生方自身が「探究者」として熱中し、教科の枠を越えて議論するプロセスそのものにあるといえる。
実際、参加した先生方からは「知識(インプット)があるからこそ議論が深まり、探究が面白くなると再発見した」「他教科からのフィードバックで、自分の教科の“当たり前”が揺さぶられ、視野が広がった」といった、興奮のこもった声が寄せられているという。そして何より、普段はそれぞれの教室で「このままで良いのか」と葛藤しながら授業を磨いている先生同士が、思いを言葉にし、共感し合い、つながり直せることにも大きな価値がある。
明日からの授業を変えるのは、単なる「教科×探究」という手法だけではなく、こうした先生同士の「共感」と「つながり」から生まれる前向きなエネルギーなのかもしれない。
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