learningBOXは2025年12月22日、登録不要・無料で使えるWebツール「AIでかんたん暗記カード生成」をリリースした。キーワードを入力するだけでAIが暗記カードを自動生成し、PDF資料からの作成にも対応する。大学入試や資格試験の学習準備を効率化し、教員の授業準備から学生の自主学習まで幅広く活用できる。
同ツールは、学びたいテーマを入力するだけで、AIが最大20枚の暗記カードを自動生成する。カードの表面には「用語」、クリックすると裏面に「解説」が表示され、すぐに学習を始められる仕組みだ。手元のPDF資料を読み込ませることで、その内容をもとに暗記カードを作成することも可能となっている。
learningBOXは2023年に「AIでかんたんクイズ生成」を開発・公開し、キーワードやPDF、URLの情報からAIを使ってクイズを自動生成できるツールとして教育現場から高く評価されてきた。こうした反響を受け、AI活用シリーズの第2弾として暗記カード生成ツールをリリースしたという。
大学受験や資格試験の学習で欠かせない「暗記」は、これまで単語カードを手作業で作成するなど、多くの時間と労力を要していた。同ツールでは、キーワード入力やPDF読み込みだけで、AIが自動的に暗記カードを生成する。カードはWeb上でそのまま閲覧・学習でき、URLで共有することも可能だ。
この仕組みにより、暗記カードを1枚ずつ手作業で作っていた時間を削減でき、教員は授業準備を効率化、学生は自分の苦手分野を重点的に復習するなど、学びの生産性を高めることができる。
アカウント登録やログインは一切不要で、サイトにアクセスするだけで暗記カードの作成と利用が可能だ。スマートフォン・タブレット・PCなど、あらゆる端末から気軽に利用できる。生成したカードには専用URLが発行され、XやLINEなどで簡単に共有できる。授業で教員が学生に配布したり、学生同士で出題し合うなど、協働的な学びにも活用できる。
学生の活用シーンとしては、講義で学んだ専門用語や理論をキーワードにして隙間時間で効率よく復習したり、試験範囲をAIに読み込ませてオリジナルの暗記カードを作成したりできる。ゼミやサークル仲間とカードを共有し、知識の定着を図ることも可能だ。
一方、教員は、授業で扱った重要単語をカード化してURLで学生に配布し、反転学習にも活用できる。授業の最後に「知識確認テスト」としてリアルタイムに出題することも可能だ。教材作成の時間を削減し、より深い議論や演習に時間を充てられるようになる。
AIが生成する内容については、暴力・差別・犯罪助長などの不適切表現を自動判定し、生成をブロックする仕組みを備えており、小中学生でも安心して利用できるとしている。
また、同社が提供するクラウド型eラーニングシステム「learningBOX」にも、AIが教材作成を支援する「AIアシスト機能」を搭載しており、暗記カードの自動生成が可能になっている。さらに、学習者の進捗管理、個別最適化学習、教材・受講・成績の一元管理など、学習環境全体を構築・運用できる多機能なプラットフォームとして利用できる。
クラウド型eラーニングシステム「learningBOX」は、専門的なIT知識がなくても直感的に操作できるデザイン設計で、教材の作成・管理、学習者の進捗や成績の管理がスムーズに行える。登録者数85万人以上、利用企業数1,600社以上(2025年8月末日時点)に達しており、検定・資格試験、社員研修、学校・塾など、業界・業種を問わず、多様な用途で多くのユーザーに活用されている。









