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【大学受験2025】総合型・推薦型選抜で53.6%入学…短大では9割近くに

 2025年度の大学入学者の53.6%が「総合型選抜」または「学校推薦型選抜」によって合格していることが2025年11月26日、文部科学省の国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況調査で明らかになった。総合型選抜や学校推薦型選抜が入試の主流となりつつある。

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令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要
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  • 令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況
  • 令和7年度公私立短期大学入学者選抜実施状況

 2025年度の大学入学者の53.6%が「総合型選抜」または「学校推薦型選抜」によって合格していることが2025年11月26日、文部科学省の国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況調査で明らかになった。総合型選抜や学校推薦型選抜が入試の主流となりつつある。

 2025年度調査は、国公立179大学646学部、私立599大学2,015学部、公立短期大学14校37学科、私立短期大学249校457学科を対象に、5月1日現在の入学選抜の実施状況を集計。今回から、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3区分に整理し、外国人留学生向けの選抜データも含めている。

 大学入学志願者数は、国立37万2,500人、公立16万4,531人、私立407万2,699人の合計460万9,730人で、前年度比36万7,822人減となった。一方、志願倍率は前年度比0.5ポイント増の7.3倍に上昇。内訳は国立3.9倍(前年度比0.1ポイント増)、公立4.8倍(同0.2ポイント増)、私立8.1倍(同0.6ポイント増)で、国公私立いずれも増加した。

 総合型選抜での入学者数は、入学者全体の19.5%を占める12万6,766人。内訳をみると、国立は7,714人(7.7%)、公立は2,183人(6.0%)、私立は11万6,869人(22.8%)。総合型選抜は実施大学数・学部数・入学者数のいずれも複数年で増加している。一方、学校推薦型選抜の入学者数は22万1,415人で、全体の34.1%を占めた。ただし、2023年度35.9%、2024年度35.0%と比べると、3年連続で微減している。

 大学だけでなく、短期大学でも同様の傾向が見られる。短大では入学者の85.9%が総合型・学校推薦型選抜による入学で、選抜方式の偏りが顕著となった。

 なお、調査データの入学志願者数、受験者数、合格者数は延べ数で、第2次募集や2024年度秋季入学者も含む(通信課程・学士編入学選抜は除く)。2025年度大学入学者選抜実施要項より、各選抜区分の特性と選抜の実態との整合性を図る観点から従来の「一般選抜とそれ以外」という整理を改め、「一般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」に再整理したことから、2024年度入学者選抜の数値との比較はできない。2025年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要は、文部科学省のWebサイトで公開しており、大学ごとの実施状況も確認できる。

《川端珠紀》

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