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阪南大の代表電話DX化、AI応答「受付君」本格稼働

 阪南大学は2025年11月25日、アンビシオテクノロジーが提供するAI電話応答システム「受付君」を大学の代表電話窓口に導入し、本格運用を開始したと発表した。複数の電話回線を同時対応できるAIの導入で、従来より待ち時間を少なく、スムーズな問い合わせを可能にする環境が整った。

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AI技術を活用した「電話受付システム」対応フロー
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 阪南大学は2025年11月25日、アンビシオテクノロジーが提供するAI電話応答システム「受付君」を大学の代表電話窓口に導入し、本格運用を開始したと発表した。複数の電話回線を同時対応できるAIの導入で、従来より待ち時間を少なく、スムーズな問い合わせを可能にする環境が整った。

 阪南大学の代表電話には、入試や奨学金、授業などに関する問合せが年間約3万件寄せられており、その大半は各部署への取次ぎを目的とした一次対応が中心であった。電話交換手は学内すべての部署構成や担当者を把握する必要があり、個人の経験や知識に依存する属人的な対応になりやすいことや、業務の平準化、応答品質の維持が課題となっていた。

 今回導入された「受付君」は、音声認識と自然言語処理技術を組み合わせ、発信者の話した内容や意図を理解し、最適な対応を行うAI電話応答システム。単なる音声応答にとどまらず、発信者の要望や質問などを文脈から判断し、もっとも適切な部署や窓口へ自動で取り次ぐことができる。たとえば、「定期試験のことですか?入学試験のことですか?」のように、曖昧な発話や類似した情報があった場合には、AIが候補を提示して確認を行うなど、人と話すような自然な会話で応対する点が特徴だ。

 阪南大学では、今回の代表電話へのAI導入を契機とし、今後もAI技術を活用した業務の自動化と利便性の向上を進める方針。具体的には、AIによる回答内容の拡充(よくある質問や各種手続きの自動案内)のほか、授業欠席や書類未提出者への自動リマインドなど、電話の自動発信機能の活用も検討するとしている。

《風巻塔子》

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