近畿大学工学部は2025年12月1日、東広島市との連携事業の一環として、広島キャンパスに不登校の児童生徒を支援する「KINDAIオープンスペース INNO Room(イノルーム)」を開設する。当日は、市内小中学校関係者を対象に、利用説明会および見学会を兼ねたイベントも開催する。
近畿大学工学部と東広島市教育委員会は、教員養成や教育課題の解決を目的として、3月に教育連携に関する覚書を締結した。この連携のもと、両者は資質能力の高い理系教員の養成に向けた取組みを進めている。その1つが「不登校児童生徒を対象とした支援プログラムの構築」であり、東広島市と近畿大学の連携構想「Town&Gown構想」の2025年度COMMONプロジェクトにも採択されている。
新たに開設される「KINDAIオープンスペース INNO Room」は、高屋町内を中心とした東広島市内の不登校児童生徒が対象。安心して学び、体験できるプログラムを、利用者と相談のうえで実施する予定だ。活動は、教職課程を履修する学生がペアとなって児童生徒をサポートし、大学教員が指導・監督する体制で行う。
支援内容は、授業内容の補完や自主学習サポートなどの学習支援、心理的サポートや教育相談にとどまらない。工学部の専門性を生かし、ロボット教材を用いたプログラムなど、児童生徒の興味や自己肯定感を育む体験活動も実施する計画だ。これにより、不登校の児童生徒に新たな学びの場を提供するとともに、将来教員を目指す学生が実践的な経験を積む機会を創出する。
開設初日となる12月1日には、東広島市教育委員会と連携し、市内小中学校関係者を対象とした利用説明会および見学会を兼ねたオープニングイベントを開催する。
◆オープニングイベント
日時:2025年12月1日(月)10:00~11:30(受付開始9:30)
場所:近畿大学広島キャンパス C館3階305室 Active Learning Space(広島県東広島市高屋うめの辺1番)
対象:東広島市立小・中学校関係者および教育関係者
定員:約10名







