大日本印刷(DNP)は2025年11月21日、ムラサキスポーツなど10社と協業し、12月より児童・生徒向けの「地域クラブ活動プログラム」と「探究学習プログラム」を提供すると発表した。学校部活動の地域連携や地域移行を支援し、学校のカリキュラムにはない専門的な学びの提供を目指す。
協業の背景には、児童・生徒の多様化する興味・関心を支える仕組みとして、地域と連携した新しい学びの場づくりが求められている現状がある。DNPは2025年度に愛知県名古屋市で行われた「探究学習プログラム実施業務」に参画。その際に連携した協業企業のスポーツ・音楽・エンターテインメントなどの専門知識と、DNPの教育向けコンテンツの企画・構築力を組みあわせたプログラム提供を開始する。
具体的な取組みとしては、児童・生徒が自ら課題を見つけ調べ考え表現する「探究学習プログラム」、地域団体が主体となりスポーツや文化活動を提供する「地域クラブ活動プログラム」がある。協業企業の専門知識を生かし、企画・設計から授業運営まで、個々の児童・生徒に応じた学びの環境を実現する。
たとえば、ムラサキスポーツはスケートボード技術習得の機会を提供し、自己肯定感の向上を重視しながらスポーツ活動をサポート。島村楽器は軽音楽の楽器体験を通じて初心者を支援し、うちゅうは宇宙を題材にした探究学習を展開する。
DNPは今後、パートナー企業を増やし、児童・生徒の多様な興味・関心や学びのスタイルに適したプログラムの充実を図る計画だ。民間の知見と地域資源を活用し、質の高い学びの機会を提供していくとしている。










