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ベネッセとオハヨー乳業「持続可能な酪農業を考える」小学校向け教材開発

 オハヨー乳業とベネッセコーポレーションは協業し、小学校向けICT学習教材「これからの食料生産とわたしたち~持続可能な酪農業を考えよう~」を開発した。2025年3月より全国の公立小中学校1万200校・360万人の児童に配信している。

教材・サービス 授業
これからの食料生産とわたしたち~持続可能な酪農業を考えよう~
  • これからの食料生産とわたしたち~持続可能な酪農業を考えよう~
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 オハヨー乳業とベネッセコーポレーションは協業し、小学校向けICT学習教材「これからの食料生産とわたしたち~持続可能な酪農業を考えよう~」を開発した。2025年3月より全国の公立小中学校1万200校・360万人の児童に配信している。

 GIGAスクール構想のもと、タブレット学習が普及する中、同教材は、子供たちが自ら課題を立て、情報収集・分析し、まとめ・表現する探究的学習の重要性が高まっている。オハヨー乳業は、2022年から岡山県内の小中学校で牛の模型を使った搾乳体験や牛乳の製造工程を学ぶ出張授業を実施してきた。ベネッセコーポレーションとの教材開発により、双方向型の新たな食育モデルを構築した。

 教材の対象は小学5年生の社会科で、学習テーマは「持続可能な酪農業を考えよう」。牛乳から見る日本の食料自給率や酪農家の担い手不足などの社会課題について学び、持続可能な酪農業のあり方を考える内容となっている。

 ミライシードは、協働学習・一斉学習・個別学習に対応したタブレット学習用オールインワンソフトで、全国の公立小中学校の35%に相当する1万200校、360万人以上の児童生徒に活用されている。同教材により、子供たちが考え、調べ、まとめ、発表する能動的学習が実現され、タブレットを使った協働学習で学び合いを促進する。

 2025年2月には、岡山市立浦安小学校で「これからの酪農において私たちにできること」をテーマにしたプレゼン大会が開催された。ベネッセの代表取締役会長兼社長・岩瀬大輔氏、おかやま酪農業協同組合代表理事組合長・檜尾康知氏、オハヨー乳業の代表取締役社長・藤本篤氏も参加し、児童がプレゼンする機会を設けた。

 この取組みは、学校現場での探究学習推進効果や保護者を含めた酪農についての関心向上効果があったという。また、ベネッセの家庭向け学習サービス進研ゼミ小学講座「チャレンジタッチ」にも同コンテンツが展開され、学校と家庭の連携による教育効果の最大化を図っている。

 オハヨー乳業は、各種食育イベントの開催や「ミルクフェア」出展、「牛乳レシピ・絵画コンクール」参画など、長年にわたり食育活動を展開してきた。2022年からは取組みを強化し、岡山県内小学校での出張授業を実施している。岡山を起点とした次世代への食育推進、牛乳への愛着醸成、酪農業界全体の底上げに貢献していくとしている。

《吹野准》

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