OpenAIは2025年9月2日、生成AI「ChatGPT」における新機能として、保護者向けのペアレンタルコントロールを10月中に展開することを発表した。保護者が子供の利用状況を把握し、年齢に応じた安心な利用環境を整えることを目的とする。
AIネイティブ世代である10代の若者は、日常の一部として生成AIを利用し、共に成長している状況にある。一方で、若者や家族が安心して生成AIを利用するために、10代の若者の発達段階に応じた健全なガイドラインの設定とサポートが必要不可欠となっている。
OpenAIが実装する新機能では、簡単なメール招待で保護者のアカウントを13歳以上の子供のアカウントとリンクできるようになる。リンク後は、年齢に応じた応答ルールがデフォルトで適用される仕組みとなり、10代の子供たちの利用を適切に制御できる。さらに、チャット履歴やメモリ機能のオン・オフを保護者側で管理できるほか、子供が深刻なストレス状態にあるとシステムが検知した場合には、保護者に通知が送られる。通知機能は専門家の助言を踏まえて設計され、保護者と子供の信頼関係を損なうことなく見守りを可能にするという。
また、長時間の利用を避けるためのリマインダー機能も活用でき、子供が休憩を挟みながら健全に活用できる環境が整備される。これらの機能を活用することで、保護者と子供が一緒に安心してChatGPTを利用できる環境を目指すとしている。