東京大学大学院教育学研究科附属 学校教育高度化・効果検証センター（CASEER）は、新たに「初等中等教育における探究学習への支援プロジェクト」を開始した。おもに小・中・高校における探究学習の実践や指導について、これまでの知見を生かして助言・支援を行うもので、2025年6月2日より参加校および参加児童生徒を募集している。
同プロジェクトは、教育現場における「探究学習」実践を、東京大学が蓄積してきた知見と専門性を生かして継続的に支援するもの。学校・教育委員会での取組みのほか、個人・グループなどで探究学習を進めている児童生徒からの具体的な相談に応じて、探究のテーマ設定から研究支援、発表機会の提供まで多様な側面で支援が行われる。
教育機関向けの支援プロジェクトは、探究学習の実践に課題を抱える小学校・中学校・高校・教育委員会が対象。東京大学の研究者などから、授業設計や評価、指導方法の改善などのアドバイスを受けながら、生徒の主体的な学びを支える実践を共に構築することを目指す。募集枠は10件程度。原則として、支援にかかる実費（交通費、学術指導に関する経費）は教育機関側の負担となる。
児童生徒向けの支援プロジェクトでは、小学校高学年～高校生までが対象。児童生徒が自ら設定した問いやテーマに基づき、自主的に探究を進められるよう、東京大学の教員もしくは大学院生がオンラインを通じて支援・指導を行う。支援の機会は、1時間×5回の最大5時間を目安に実施予定。探究学習を一定程度進めていることや、継続的に探究学習を進めたいと望んでいることなどを条件に、20件程度を募集する。
いずれの支援枠も、申込みはWebフォームにて受付。定数に達し次第受付を終了する。応募した学校・教育委員会には、折り返しメールにて連絡をする。児童生徒については、応募内容（学習のテーマや目的、進度など）に基づいて対象者を決定し、対象者には別途メールにて案内する。詳細は、学校教育高度化・効果検証センターのWebサイトで確認できる。
◆教育機関向け 2025年度「初等中等教育における探究学習への支援プロジェクト」
対象：探究学習に関する課題を持つ、全国の小学校・中学校・高校または教育委員会
定員：10件程度
支援方法：現地、オンラインなど個別に相談
応募方法：Webサイト内の専用フォームから申し込む
応募締切：定数に達し次第受付を終了する
◆児童生徒向け 2025年度「初等中等教育における探究学習への支援プロジェクト」
対象：探究学習に個人もしくはグループで取り組んでいる全国の小学生（高学年）・中学生・高校生
定員：20件程度
支援方法：オンライン（Zoom）を使用し、1時間×5回の最大5時間を目安に支援
応募方法：Webサイト内の専用フォームから申し込む（保護者の同意要）
応募締切：定数に達し次第受付を終了する
