京都府教育委員会は2025年6月2日、2026年度(令和8年度)京都府公立学校教員採用選考試験の志願状況を発表した。府公立学校教員採用選考の志願者数は前年度比74人減の1,548人。一方、京都市立学校教員採用選考には60人増の1,426人が志願した。
京都府内の公立学校教員採用試験は、京都府が実施する府公立学校教員採用選考試験のほかに、京都市が実施する市立学校教員採用選考試験がある。2026年度の出願は、市立学校教員採用が4月1日~30日まで、府公立学校教員採用が3月24日~5月12日まで受け付けた。
京都市教育委員会が5月30日に発表した志願状況によると、市立学校教員採用選考試験の志願者数は前年度比60人増の1,426人。採用予定数410人に対する倍率は3.5倍で、前年度より1ポイント低下した。採用予定数を前年度305人から105人増やしたことが倍率の低下につながったとみられる。
市立学校の校種別にみると、幼稚園・小学校は採用予定数180人に対し、志願者492人(倍率2.7倍)。中学校は採用予定数120人に対し、志願者514人(同4.3倍)。高校は採用予定数20人に対し、志願者156人(同7.8倍)。総合支援学校は採用予定数70人に対し、志願者143人(同2.0倍)。養護教諭は採用予定数10人に対し、志願者88人(同8.8倍)。栄養教諭は若干名の募集に対し、33人が志願した。また、次年度採用となる大学3回生受験枠には前年度より97人多い298人が志願した。
一方、府公立学校教員採用選考試験の志願者数は前年度比74人減の1,548人。採用予定数500人程度に対する倍率は3.1倍で、前年度より1ポイント低下した。京都府も採用予定数を前年度400人程度から100人増やしたことが、志願倍率の低下の一因となった。
府公立学校の校種別にみると、小学校・特別支援学校小学部は採用予定数180人に対し、志願者392人(倍率2.2倍)。中学校・特別支援学校中学部は採用予定数120人に対し、志願者422人(同3.5倍)。高等学校・特別支援学校高等部は採用予定数135人に対し、志願者475人(同3.5倍)。特別支援学校は採用予定数50人に対し、志願者92人(同1.8倍)。養護教諭は採用予定数15人に対し、志願者114人(同7.6倍)。栄養教諭は若干名の募集に対し、33人が志願した。また、次年度採用となる大学3年生等チャレンジ選考には前年度より118人多い269人が志願した。
今後、市立学校教員採用の1次選考は、筆記試験等が6月14日、個人面接が6月15日・21日・22日、府公立学校教員採用の1次試験は筆記試験が6月14日、面接試験が6月28日・29日・7月5日・6日のうちの指定日で行われる。