福岡市教育委員会は2025年5月28日、2026年度(令和8年度)福岡市立学校教員採用候補者選考試験(一般選考試験)の志願状況を公表した。志願者数は、中学校教諭を除く採用区分で増え、全体では前年度比87人増の1,553人。志願倍率は3.6倍となった。
一般選考試験とは、例年6~8月に実施している従来型の採用試験のこと。2026年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験では、4月1日から18日まで(郵送は21日消印有効まで)出願を受け付けた。
新たに「小学校教諭」「中学校教諭」「特別支援学校教諭(小学部・中学部)」には併願制度を新設。志願者数(大学連携特別選考の併願者を除く)は、小・中・特別支援学校教諭、養護教諭、栄養教諭の合計が前年度比85人増の1,487人。採用予定者数422人に対する志願倍率は3.5倍。前年度より採用予定者数を91人減とした影響も加わり、志願倍率は前年度比0.8ポイント増と大幅に上昇した。
高等学校教諭の合計は、前年度比2人増の66人。採用予定者数10人に対する志願倍率は6.6倍。一般選抜全体では、採用予定者数432人に対して、1,553人が志願し、倍率は3.6倍となった。
採用区分別の志願者数は、小学校教諭が前年度比37人増の621人、中学校教諭が前年度比8人減の496人、特別支援学校教諭(小学部)が前年度比12人増の92人、特別支援学校教諭(中学部)が前年度比20人増の74人、養護教諭が前年度比14人増の143人、栄養教諭が前年度比10人増の61人。中学校教諭を除く、採用区分で志願者が増加した。
採用区分別の志願倍率は、小学校教諭3.9倍、中学校教諭2.8倍、特別支援学校教諭(小学部)3.1倍、特別支援学校教諭(中学部)1.9倍、養護教諭17.9倍、栄養教諭15.3倍。教科別では、高等学校の保体18.0倍がもっとも高く、高等学校の地歴(地理)9.0倍、中学校の社会7.4倍と続いている。
今後は、6月15日に第1次試験として筆記試験を実施し、7月上旬に合格者を発表予定。第2次試験は、7月28日から8月22日の間の1日または2日間で模擬授業、面接試験、実技試験(高等学校教諭のみ)を行う。合格発表は9月中旬予定。