聖学院高等学校と開志専門職大学は、高大連携協定を結び2025年4月9日に締結式を行った。これにより、両校は生徒の成長を重視した連携を進めることとなった。
連携事項として9項目が掲げられた。具体的には、高校生に大学の特色ある教育や研究に触れる機会を提供すること、そして授業や実習を通じた大学の単位認定に関することなどである。これを具体化するプログラムとして、中学3年生から高校2年生を対象に「開志起業塾」が4月から開講される予定だ。
開志起業塾では、大学教員が執筆した書籍を用いて、起業家育成をベースとした年間約30コマの講義が行われる。このプログラムを通じて一定の基準を満たした生徒には、開志専門職大学に入学した際に単位認定が検討されている。
開志専門職大学は、2020年に設立された日本初の総合専門職大学であり、「自学・挑戦・創造・貢献」を建学の精神としている。事業創造学部、情報学部、アニメ・マンガ学部の3学部を設置し、各分野で即戦力となるプロフェッショナル人材の育成を目指している。600時間以上の長期企業内実習が全学生に必修であり、実務家教員による指導や少人数制の授業を通じて、理論と実践を融合させた教育を提供している。
また、開志専門職大学は学生のビジネスアイデアを発表する場として「Open Gate NIIGATA」というビジネスプランコンテストを主催しており、「起業家道場」や「開志エンジェルファンド1号」などの制度により、積極的に学生の起業を支援している。