スポーツデータバンクと三井住友海上火災保険、日本郵政が設立した「ブカツ・サポート・コンソーシアム」と徳島県教育委員会は、「学校部活動の地域連携・地域展開の推進に関する連携協定」を2025年3月24日に締結した。これにより、徳島県における部活動の地域連携・展開がさらに促進されることが期待されている。
徳島県では、2024年度のスポーツ庁の地域スポーツクラブ活動への移行に向けた実証事業に4市が参画しており、県教育委員会が主体となって部活動の地域連携と展開に積極的に取り組んでいる。一方、ブカツ・サポート・コンソーシアム(通称「ブカサポ」)は、企業や団体が連携し、人材や物資、財源の確保、運営・管理ノウハウの提供などを通じて社会課題の解決に貢献することを目的としている。両者の協働により、徳島県における部活動の地域連携と展開がさらに促進されることが期待される。
同協定に基づく連携内容は、(1)地域指導者の確保、(2)指導者研修および資格発行による指導者の質の向上、(3)資金循環および運営管理の仕組み構築、(4)地域課題への対応、(5)その他必要と認められること、の5つである。
具体的な取組みとして、徳島県教育委員会からの支援要請に応じて、スポーツデータバンクが実証事業全体のマネジメントを行い、三井住友海上が指導者向けの教育プログラム「リスク対策eラーニング」の提供および「スポーツ安全保険」の加入を促進する。また、日本郵政は「JSPO公認スポーツコーチングリーダー養成講習会」の受講および資格取得の促進や指導者・運営支援者の配置の支援を行うことを検討している。
さらに、コンソーシアムの会員である企業や団体、大学・研究機関の協力を受け、地域クラブの管理システムや体育施設の予約システムの提供、オンラインでの指導や移動手段の提供についても検討していくという。